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「アナグマ社長」では会社を守れません

【最終回】インドネシア工場のトップが二転三転、任せる難しさを知る

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2013年3月11日(月)

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 <前回まで>

創業者社長である伯父の急逝により、小松ばね工業の2代目社長となった小松節子氏。しかし、経営はもちろん、就業の経験もない。セミナーに参加するなどして、徐々に経営者として生きる覚悟を固めていく。そして、初めて作った経営計画書に「お客様第一主義に徹する」ことを理念として掲げ、変化する市場の要請に応えていくようになった。

 勉強には惜しみなく時間を使うようにしました。たとえば、経理の勉強です。学校へ通い、簿記の資格を取りました。私が経理の実務をするわけではありませんが、そこで学んだことで、数字の持つ意味を理解できるようになれました。

 よく、バランスシートは経営者の通信簿であるといわれます。経営者は、それをしっかりと読んで理解できなくてはなりません。もちろん、私も最初は全く読み解けませんでした。そこで、まずは型を学ぼうと、過去10年間の数字を分析し、架空の数字を入れて見て変化を確かめるなどしているうちに、様々なことが分かってきました。

社長としての階段を1つずつ登り始めた小松節子氏(写真:高橋久雄)

 その1つに、バランスシートとは、意図的に作り上げていくものだということがあります。ここでは詳しくは触れませんが、理想とするバランスシートを作るとはこういうことかと、気がついたのです。

 以来、月次の計算書を分析し、改善すべきところはどこなのかを、見つけられるようになりました。

 社長にはいろいろな仕事がありますが、私はバランスシートを読んでそれを基に全社に号令を発すること、そして、理想のバランスシートを作り上げていくことは、最も重要なことの1つだと考えています。

お客様を訪問するのも社長の仕事

 もう1つだけ、社長にとって大切な仕事を挙げるとすれば、それは、お客様の元をお訪ねすることです。私たちにとって、最も大事なのはお客様です。市場に存在するお客様の需要を満たさなければ、事業は存続できません。そのためには、お客様のとの間に良好な関係が必要です。

 ですから、社長は率先して、お客様を訪問するのです。そして、ご不満やご希望を察知します。

 これは、会社の中にいてはできないことです。会社の中にいて、小さな穴から外を見るような“アナグマ社長”では、会社を存続させられません。

 どんな時代でも同じです。お客様のところへ行かなくては何も見えてきません。社内に社長の椅子を置いてはならないという人もいるくらいです。

 私もお客様の元へ繰り返し通いました。その結果、新しいお客様も開拓できています。1989年に秋田に工場を新設できたのもその成果だと思っています。仕事が増えると、従業員も活気づきます。

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