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地震の前のサインを読む!

JAMSTECの稼ぎ頭 阪口秀(3)

2013年3月18日(月)

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大学時代、サイロの中の穀物が爆発する原因を調べるうちに、粒々のシミュレーションにのめりこんだ研究者、阪口秀(さかぐちひで)さん。地震の兆候をとらえる研究にも着手しました。津波と火山のシミュレーション動画もぜひご覧ください。(写真:田中良知)

阪口秀さん

 粒子の動きをシミュレーションするソフトで、JAMSTECの稼ぎ頭となっている阪口秀さんが、今、最も関心を持っているテーマは、地震だ。
 それも、予知に関わることである。
 どうやって予知をするのか。それには、阪口さんの経験が生きている。

破壊の前に起きる変化とは?

 「大学で農業工学をやっていたとき、岩石を破壊する実験と、その数値シミュレーションもしていました。圧力をかけた岩石は、破壊が始まる直前に、それまでとは違う動きをします」

 それまでとは違う動き?

 「最初から行きましょう。まず、地面に置いた岩石に上から圧力をかけると、上下方向には縮んで、水平方向に伸びますよね」

 それは想像できます。岩石ではイメージしづらいけど、ほかのもう少し柔らかいものなら、目にも見えますし。消しゴムを上から押さえつける感じで。

 「岩石を点に分解して考えてみると、そのとき、点はどれもが、下へ行きながら外へ行っています」

 下へ行きながら、外へ行く。そうですね。

 「圧力をかけ続けて限界まで上下方向に縮めると、各点がこれ以上は下へ行けないので、一斉に非対称な水平方向に動く、つまり破壊が始まります」

 岩石で言えば、割れる。

 「その破壊が始まる直前、それぞれの点がそれまでのようには動けなくなると、いったん、動きに迷いが出るんです。一点一点、みんなが行き先に困ってバラバラに動く。その後、ではここからここまでの粒子はこっちへ行きましょう、そこからそこまではあっちへ動きましょうと決まって、バリバリッと破壊が起こります」

 ということは?

 「破壊の前には、不規則な動きという、予兆があるんです」

 おおっ。地震の予知と、つながりそうです。

動画:粒々シミュレーション動画(5)
粒の圧縮の様子(提供:JAMSTEC/阪口秀)

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「地震の前のサインを読む!」の著者

片瀬 京子

片瀬 京子(かたせ・きょうこ)

フリーライター

1972年生まれ。東京都出身。98年に大学院を修了後、出版社に入社。雑誌編集部に勤務の後、2009年からフリー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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