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ターボチャージャー、エコの悪役が切り札に変身

2013年3月18日(月)

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 リーマンショック以降の超円高や東日本大震災、タイの大洪水、尖閣諸島を巡る中国との摩擦など、日系自動車メーカーは逆風にさらされ続けてきたが、アベノミクスによる円安効果もあり、徐々に反攻体制を整えつつある。

 「日経ビジネス」「日経Automotive Technology」「日経エレクトロニクス」の3誌は、円安の追い風を受け始めた日系自動車メーカーの今後の戦略を「新興国攻略」と「規制対応」という2大テーマに焦点を当て、書籍『徹底予測 次世代自動車2013』にまとめた(書籍の詳細はこちら、雑誌読者の方はこちらから割引価格で購入可能、出版記念セミナーの詳細はこちら)。

 このコラムでは、円安の追い風を受ける日系自動車メーカーの戦略や世界の自動車産業で起きている技術革新、規制動向などを見ていく。3回目はターボチャージャーについて。

 燃費の悪いスポーツカーの代名詞だったターボチャージャー。だが、小型エンジンを強力にできるターボチャージャーは、今やエコカーの切り札に大変身した。その具体的な仕組みを見てみよう。

 「ターボチャージャー」とは圧縮した空気を送り込み、エンジンパワーを増大する「過給機」と呼ばれる装置だ。この言葉を聞いて、1980年代に流行した、燃費は悪くとも大きなパワーを誇るスポーツカーを思い浮かべる人は多いだろう。その後、バブルは崩壊し、エコロジー意識が高まる。イケイケドンドンという時代の空気は変わり、それに呼応するようにターボチャージャー人気も下火となった。

 ところが今、そのターボチャージャー市場が急成長に転じている。世界4強の1社であるIHIは「2011年のターボチャージャー世界需要は2200万台だったが、2015年は3500万台になる」(車両過給機セクター企画部の武井伸郎部長)と見る。

 ターボチャージャーが最初に息を吹き返すキッカケを得たのは、2000年頃だ。欧州で厳しくなる環境規制に対応するためエンジンの「ダウンサイジング」が始まったのだ。

ターボチャージャーの仕組み

エンジンのシリンダー内の燃焼で放出された排ガスの流れを、羽根車のついた「タービン」で回転運動に変換。軸を通じて羽根車のついたコンプレッサーを回転させることで空気を圧縮。それをシリンダーに送り込むことで燃焼効率を高める


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「ターボチャージャー、エコの悪役が切り札に変身」の著者

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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