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アベノミクス「規制改革」に落とし穴?

環境規制の役割を改めて考えてみる

2013年3月13日(水)

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 安倍晋三政権の「3本の矢」のうち、具体的な内容がよく分からないと言われているのが、3本目の「成長戦略」である。ただ、全体の輪郭はある程度、見えてきた。首相官邸の「産業競争力会議」では、「イノベーション/IT政策の立て直し」「攻めの農業政策の推進」「クールジャパンの推進」など10個の検討項目が挙げられている。

 ここで注目したいのは、10項目の先頭に「規制改革の推進」がうたわれていることである。規制改革は「雇用関連、エネルギー・環境関連、健康・医療」に重点が置かれており、民主党政権の政策と大して変わらない。規制改革の重要ポイントは政権が変わっても一緒ということだ。また、規制改革が成功しなければ、ほかの項目も実現できない構造になっており、三木谷浩史楽天社長をはじめ、会議メンバーは規制改革の必要性を声高に主張している。

 小泉純一郎政権時代にも、ビジネスにとって規制はとかく「悪者」にされた。ところが、金融規制の緩和がリーマンショックや欧州危機を招いたことも事実である。すなわち、「規制=悪」と一元的に片づけられないのであり、改めて規制の役割について考える必要がある。今回は、環境規制に絞って、その役割を分析する。

規制が必要な4つの理由

 米ハーバード大学教授のマイケル・ポーターは、『環境、イノベーション、競争優位』と題した1995年の論文で、社会が環境に関する規制を必要とする理由として、表1の4つの項目を挙げている。これらのタイプ別の規制の役割を分析すると、悪者だけではない存在意義が見えてくる。

表1 環境規制が必要な4つの理由
筆者作成

コメント4件コメント/レビュー

日経がらしくない良い記事を書くなと思い感心していましたが、コメントが低レベルで驚きました。国には本来、社会全体をどのような方向に向けていくかという前提があり(国益ともいえるでしょう)、経済的合理性を高める事はそれを実現する手段の一つでしかありません。◆そもそも株式資本主義下での企業にとって、経済的合理性は長期を無視して短期的な便益に偏りがちな面があります。このような制約下では、市場を過度に信頼すれば一見合理的であっても、合成の誤謬によって長期的な国益を失うことはしばしばあります。(中国を見れば一目瞭然です)◆これを是正し、少しでも長期的に国家を良い方向に持って行こうとするのがNPOである政府であり、その手段の一つが規制です。(この記事はそのようなことを仰っているんだと思います)◆当然、天下りや公務員制度に問題ではないとは言いませんが、それはあくまで個別に議論をすべき話です。規制を取り敢えず悪者と仕立て上げ、問題をすり替え、木を見て森を見ずの議論しか出来ない方々は、マスコミや空気に流されず、少し冷静に社会について自分の頭で考えられたほうが良いのではないでしょうか。(2013/03/13)

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「アベノミクス「規制改革」に落とし穴?」の著者

尾崎 弘之

尾崎 弘之(おざき・ひろゆき)

東京工科大学教授

野村證券、ゴールドマン・サックス、ベンチャー企業役員などを経て、現在、東京工科大学教授。環境ビジネスの調査を継続。環境省委員、TBS系テレビに毎週金曜日の早朝出演中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

日経がらしくない良い記事を書くなと思い感心していましたが、コメントが低レベルで驚きました。国には本来、社会全体をどのような方向に向けていくかという前提があり(国益ともいえるでしょう)、経済的合理性を高める事はそれを実現する手段の一つでしかありません。◆そもそも株式資本主義下での企業にとって、経済的合理性は長期を無視して短期的な便益に偏りがちな面があります。このような制約下では、市場を過度に信頼すれば一見合理的であっても、合成の誤謬によって長期的な国益を失うことはしばしばあります。(中国を見れば一目瞭然です)◆これを是正し、少しでも長期的に国家を良い方向に持って行こうとするのがNPOである政府であり、その手段の一つが規制です。(この記事はそのようなことを仰っているんだと思います)◆当然、天下りや公務員制度に問題ではないとは言いませんが、それはあくまで個別に議論をすべき話です。規制を取り敢えず悪者と仕立て上げ、問題をすり替え、木を見て森を見ずの議論しか出来ない方々は、マスコミや空気に流されず、少し冷静に社会について自分の頭で考えられたほうが良いのではないでしょうか。(2013/03/13)

日本のHB車は進歩したのはカリフォニア規制ではなく、技術追求でだと感じる。エコカー減税でプリウスの販売は増えたがここの話からすると、エコカー減税対象車のニューモデルが多数出た話になると思う。(2013/03/13)

馬鹿馬鹿しい。挙げられた多くの必要としている規制はほぼ全てに「天下り事業」が絡んでいて不必要にコストを上げている現状を見せまいとしてるようにしか見えない。今必要なのは規制の大部分は本来「民事」に介入しすぎて「市場経済」の足を縛っているのを是正することと、市場経済が暴走した場合に実効性の高い司法判断に委ねるべき。利権を求めて官のほうが暴走してしまってるのは誰が止められるんですか?って話ですよ。(2013/03/13)

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