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背水の陣で核賭博に出た金正恩

クールに受けて立つ剛気の朴槿恵大統領

2013年3月14日(木)

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 北朝鮮が先制核攻撃を公言した。米国に対しては「核保有国の認定」を、韓国や日本には“みかじめ料”を要求する布石と思われる。ただ、韓国の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は原則を曲げない剛気の人だ。北の核威嚇を受けっぱなしとも思えない。朝鮮半島は当分の間、緊張が続くだろう。

ソウルとワシントンを火の海に

 北朝鮮は3月6日以降、米国と韓国に対し核攻撃すると威嚇に乗り出した。同日付の労働新聞は1面で「米帝が核兵器を振り回せば、我々は精密核打撃手段でソウルだけではなくワシントンまで火の海にする」との北朝鮮軍将官の談話を伝えた。

 翌7日には国連安全保障理事会が核実験に関連した対北制裁を論議したことに関連し、北朝鮮外務省は「侵略者らの本拠地に対する先制核攻撃の権利行使を早める」との報道官声明を発表した。

 ニューヨークの国連本部では7日午前(日本・北朝鮮時間8日未明)に、これまでにない厳しい対北制裁決議が採択された。北朝鮮の言い分によれば「米韓への先制核攻撃の権利」を十分に得たことになる。

 北朝鮮は11日には朝鮮戦争の休戦協定を白紙化したと宣言した。さらに、板門店の北側代表部は南側の電話に出なくなった。5日、朝鮮人民軍最高司令部は報道官声明の形で、米韓合同軍事演習「キーリゾルブ」が11日に本格的に開始されたら「形式的に維持してきた休戦協定も全面的に白紙化する」と通告していた。

 北の白紙化はこの通告を実行に移したもので、米国や韓国に先制核攻撃などの威嚇は「本気」であると見せつけるのが狙いだろう。北朝鮮は国連制裁や米韓合同演習を名分に核戦争の危機を煽っている。

「核保有国との戦争」には逡巡

 北朝鮮の狙いは明白だ。世界に核保有国と認めてもらうことだ。北朝鮮の2月の「核実験」では広島級の3分の1程度の爆発が起きた、と見る西側の研究機関が多い。ただ、日米中韓ロなどの関係国で、この実験が成功し北が核保有国となったと認める国はない。

 まず、技術的理由だ。米日韓などの観測では核実験に付きものの放射性物質が検出されなかった、あるいは「検出されなかった」ことになっている。通常の爆発物を大量に起爆させて核実験を装った可能性もわずかながら残っている。

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「背水の陣で核賭博に出た金正恩」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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手嶋 龍一 作家・ジャーナリスト