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「iモード」の栄光、取り戻せるか

2013年3月18日(月)

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 韓国・サムスン電子や米インテルなどが開発を進めるスマートフォン向け新OS(基本ソフト)「Tizen(タイゼン)」の採用を決めたNTTドコモ。かつてOSの開発競争で敗れた「敗者連合」による再挑戦でもある。米アップルの「iOS」と米グーグルの「Android(アンドロイド)」が支配するスマホ向けOSの市場に風穴を開けられるのか。「Firefox OS」など新たな勢力が台頭してくる中で、タイゼンは第3軸を形成できるのか。第1回目は粘り強い外交でサムスンとインテルの手を組ませることに成功したドコモの戦略を探る。

 2月下旬にスペイン・バルセロナで開かれた携帯電話の見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)2013」。世界の主要な携帯電話会社が一堂に会するこのイベントで今年、大きな注目を集めたのが、第3のスマートフォン向けOSの座を巡る勢力争いだ。

 「第3のOS」の有力候補と目されるのが、米モジラ・コーポレーションが手がけるスマホ向けOS「Firefox OS」。モジラがMWC2013の開幕前日となる2月24日の夜にバルセロナ市内の高級ホテルで開いた記者会見には、スペイン・テレフォニカや独ドイツテレコム、KDDIなどFirefox OSに賛同する携帯電話会社の幹部らが駆けつけ、年内に商用化される新OSに対する強い期待感を表明した。

17の携帯電話会社がFirefox OSに賛同した

 そして、「Tizen(タイゼン)」は韓国・サムスン電子や米インテルが開発を主導するスマホ向けOSだ。2月26日夜にバルセロナ市内の高級レストランで開いたメディア向けのイベントでは、NTTドコモと仏フランステレコムがそれぞれ2013年後半にサムスン製のタイゼン搭載端末を発売する計画を明らかにした。

タイゼンは韓国・サムスン電子と米インテルが開発を主導する

 ほかにも米マイクロソフト(MS)がフィンランドのノキアなどと組んで米国を中心に「Windows Phone 8」の拡販に乗り出している。米デルが一部の自社製品で採用している「Ubuntu(ウブントゥ)」のスマホ版、そしてノキアの技術者らが独立して立ち上げた「Sailfish(セールフィッシュ)」など、新たなスマホ向けOSが続々と登場してきた。

 アンドロイドとiOSの「2強」が突出した強さを見せ、既に勝負あったかに見えるスマホ向けOS市場。この時期になぜ、新たなスマホ向けOSの開発が動き始めたのか。その背景には、コンテンツ市場で支配力を強めつつあるアップルやグーグルに対する、携帯電話会社の強い対抗意識がある。

アプリの支配力強める「2強」

 例えばアップルはiOS上で携帯電話会社などが独自のアプリケーション(応用)ソフトの配信市場を開設することを認めておらず、人気スマホ「iPhone」向けのアプリはアップルのアプリ配信サービス「App Store(アップストア)」が独占している。グーグルはアンドロイド上で携帯電話会社などが独自のアプリ市場を開設することは認めているものの、自社の「Google Play(グーグルプレー)」以外で配信したアプリは「提供元不明のアプリ」という警告画面が表示される場合もあり、携帯電話会社にとって使い勝手が良いOSとは言い切れなかった。

 収益を通信回線の提供だけに依存する「土管化」を回避したい携帯電話会社にとって、グーグルやアップルの制約を受けない全く新しいOSの開発は大きな課題だ。特に1999年に携帯電話向けネット接続サービス「iモード」を立ち上げ、モバイルインターネットの時代を切り開いたと自負するドコモにとって、新たなOSでコンテンツ市場での主導権を取り戻すことは悲願。あるコンテンツ事業者の幹部はドコモがタイゼンにかける意気込みについて「執念に近いものを感じる」とさえ指摘する。

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「新OS『Tizen』に賭けるドコモ」のバックナンバー

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「「iモード」の栄光、取り戻せるか」の著者

白石 武志

白石 武志(しらいし・たけし)

日経ビジネス記者

日本経済新聞社編集局産業部(機械グループ)、京都支社、産業部(通信グループ、経営グループ)を経て、2011年から日経ビジネス編集部。現在は通信、半導体、家電業界などを担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

原 隆

原 隆(はら・たかし)

日経コンピュータ記者

宮崎県出身。お酒が好きです。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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