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日本のカーシェア市場はまだまだ伸びる

60人に1人が利用、先進国スイスに学べ

  • 篠田 香子

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2013年4月15日(月)

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 国内のカーシェアリング市場の急成長が続いている。ただ、世界的にみるとカーシェア発祥の地であるスイスは、人口当たりの会員数が日本の5倍以上と、先を走っている。カーシェア大国スイスで市場をけん引しているモビリティ社の戦略から、国内カーシェアリング市場の可能性が見えてくる。

 国内のカーシェアリングサービスの会員数は、2013年中に30万人、車両台数は1万台に達する可能性が高い。2013年1月に交通エコロジー・モビリティ財団が公表したカーシェアリングに関する最新の集計データからはこんな予測が導き出せる。それによると、2013年1月時点でのカーシェアリングの国内会員数は28万9497人と前年比73%増、車両台数は8831台で同36%増と急成長を続けている。ここ数年の市場の伸びを維持すれば、「会員数30万人、車両1万台」を年内に達成するのはほぼ確実だ。

 そればかりか、日本のカーシェアリング市場は、さらに現在の5倍に拡大する可能性すらある。それを裏付けるのが、スイスのカーシェアリング市場の動向だ。同財団によると日本の人口当たりの会員数は、現在0.23%(2013年1月)。これに対し、スイスは1.3に達している。そして、日本はスイスと並んで、世界的にカーシェアリングに適した市場環境を備えている。

 では、カーシェアリングの発祥したスイスで、同ビジネスはどんな動向をたどってきたのか?

日本のはるか先を行くスイス

 スイスでカーシェアリングが始まったのは1987年。「クルマを利用したいが、利用回数が少ないので買うつもりはない」と考えていた27人が、共同出資で2台のクルマを購入したのが始まりだ。この協同組合形式でクルマを共有する仕組みは、次第にスイス全土に広がり、90年には合計550人で39台に増えた。

 その後、複数の組合が併存しつつ会員数は増加し続け、97年には1万7400人で760台まで急増した。そして、この年、複数の組合を統合する形でモビリティ・カー・シェアリング社(本部ツェルン)が誕生した。1つの組合になったことで、会員はスイス国内のどこに行ってもモビリティ社のクルマを利用できるようになり、利便性が飛躍的に増した。

モビリティ社のカーシェア用車両は、スイスの国旗と同じ赤

 今では会員数10万2100人、車両数2600台、ステーション数1340カ所にまで拡大し、欧州最大のカーシェアリング会社に成長した。スイス全土で頻繁に、国旗と同じ鮮やかな赤のモビリティ車が誇らしげに走り回っている。

 会員数10万人は、スイスを追ってカーシェアリングが成長した米国の最大手ジップカーの約30万人には及ばないが、やはり人口当たりの会員数で比較してみると、米国の0.26%(2012年7月)、カナダ0.29%(2012年7月)、ドイツ0.27%(2012年1月)、日本0.23%(2013年1月)などに比べると、スイスの1.3%(2011年12月)は、世界的にみても突出している。スイスでは、大人の60人に1人がモビリティ社の会員としてクルマを共有している。

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