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次なるターゲットはロマ人の共生教育改革

【最終回】合言葉は「仲間と前へ!!!」

2013年4月11日(木)

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 途上国の貧しい地域の学生にも教育の機会を提供しようと、2010年からIT(情報技術)を活用して映像授業を行う「e-Education」プロジェクトを手掛けてきた「アツ」こと早稲田大学の学生、税所篤快さん。

 2012年以降はその活動に共鳴し、自主的にプロジェクトの運営を手伝う仲間も現れた。既に成果を挙げたバングラデシュ、ヨルダンのパレスチナ難民キャンプ、ルワンダに続き、フィリピンで2つのプロジェクトが進行。インドネシア、ミャンマーなどアジア各国、ハンガリーでも新たなe-Educationが動き出した。

 世界を舞台に教育革命を志す「5大陸『ドラゴン桜』」と名付けた活動は大きな広がりを見せている(著者の最近の活動についてはこちら)。

 ご無沙汰しています! 税所篤快です。

 途上国の貧しい学生にも教育の機会を提供しようと、2010年にアジア最貧国・バングラデシュで始めたe-Education。これまでご紹介してきたように、2012年には、仲間の力を借りながら、ヨルダンのパレスチナ難民キャンプ、ルワンダ、パレスチナ自治区・ガザへと活動を広げることができました。

 2013年には、初めて仲間がゼロから立ち上げたプロジェクトもスタートします。フィリピン・マニラで秦大輝くんが進めてきたプロジェクトと、同じくフィリピン・ミンダナオ島でタテアキこと佐藤建明くんが立ち上げたプロジェクトです。今年2月、僕も初めてフィリピンを訪ね、それぞれの現場を見てきました。

 最初に行ったのがマニラです。マニラでは、スラム近くの高校4校舎で大学受験向けの映像授業を実施します。目指すは“フィリピンの東大”といえるフィリピン大学合格です。

 フィリピン大学に進学するには、「UPCAT(University of the Philippines College Admission Test) 」という特別な試験を受ける必要があります。UPCATを受ける高校生は、試験直前の1カ月間、集中的に予備校に通います。ただし、それには1万~2万円の費用がかかる。貧しい家庭にはとても出せないお金です。そこで僕らは、映像授業で予備校と同様の質の高い授業を提供し、これまでフィリピン大学が縁遠かった貧しい家庭の生徒にも受験のチャンスを与えようとしています。

 マニラに、フィリピンサイエンスハイスクールという公立高校があります。卒業生の実に99.2%がフィリピン大学に進学するという超エリート校です。秦くんはどういうルートからか、この高校の教務課の先生と知り合いになっていました。その先生は、日本に留学経験があって日本びいき。そんなこともあり、数学、生物、物理、化学の映像授業に出演してくれる先生達を見つけてくれました。

 秦くん、現地の先生の間でとても人望が厚いんです。フィリピンサイエンスハイスクールの教務課の先生もそうだし、映像授業を実施する公立高校の先生たちも、e-Educationにとても好意的で、熱心に協力してくれています。スラムがあるケソン市の教育委員会の男性も、秦くんに絶大な信頼を寄せているようでした。日本からはるばるやって来て、決して流暢とはいえない英語で一生懸命コミュニケーションを取りながら現地の貧しい学生のために奮闘している姿に、心打たれるものがあったのだろうと思います。

マニラでは秦くんと再開しました

 秦くんは4月から大手企業に入社しましたので、この後のマニラプロジェクトの進行は別の担当者が引き継ぎます。e-Educationのホームページなどで募集をかけ、応募者を面接した結果、アイルランドに留学経験のある立命館大学のアキこと伊藤聡紀くんに任せることになりました。

 5月に撮影を行い、6月から映像授業を始めます。1校当たり20人ほど、全部で100人弱の学生に映像授業を行う予定です。現地の学校は非常に柔軟なので、4校舎でうまくいくようなら、一気に拡大することも可能だと思います。

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「“ドラゴン桜” 早大生 それなら俺が変えてやる! 第3幕」のバックナンバー

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「次なるターゲットはロマ人の共生教育改革」の著者

税所 篤快

税所 篤快(さいしょ・あつよし)

「e-Education」創業者

NGO「e-Education」創業者。1989年、東京都足立区生まれ。早稲田大学卒業後、英ロンドン大学教育研究所(IOE)修士課程に在籍。同NGOは映像授業を活用しバングラデシュなど17カ国で教育支援を実施している

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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