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「噂」をコントロールする経営

田中 愼一・フライシュマン・ヒラード・ジャパン社長に聞く

2013年5月1日(水)

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 企業トップの発信力を語る上では、発言だけでなく、世界を駆け巡る「噂」をキャッチして、的確なメッセージを伝える必要がある――。商品は優れていても、「場外乱闘」で足をすくわれる日本企業についてPRコンサルティング会社、フライシュマン・ヒラード・ジャパンの田中 愼一社長に聞いた。「自社の評判、世界の中での立ち位置をよく知り、先手を打つ必要がある」と説く。

日本企業が海外に出て行って良好なビジネスを展開しているのに、本業ではない「場外乱闘で負ける」ということですが、それはどういう意味でしょう。

田中 愼一(たなか・しんいち)
フライシュマン・ヒラード・ジャパン社長
1978年、慶応義塾大学経済学部を卒業、本田技研工業(ホンダ)に入社。ワシントン事務所で米国における政府議会・メディア対策を担当し、85年には日米自動車貿易摩擦が大きな問題となる中で初代デトロイト事務所長に就任、北米地域における同社の広報戦略立案・展開の責任者となる。94年、セガエンタープライゼスに転じ、海外オペレーション部長などを歴任。97年、フライシュマン・ヒラード(本社:米セントルイス)に参画、日本法人を立上げ代表取締役に就任、現在に至る。著書に『破壊者の流儀―不確かな社会を生き抜く“したたかさ”を学ぶ』(アスキー新書)などがある。Twitter: @shintanaka (写真:稲垣純也)

田中:つまり、日本企業は商品やサービスといった正攻法の戦いではなく、法廷の争いや情報戦などといった「場外乱闘」で負けているということです。

 会社というものは、市場という一定のルールがあるリングの中で戦うために設計されています。バリューチェーン、サプライチェーンをしっかり構築し、その中でよりよい商品を効率的に、よりよく売るチャネルを作り、さらにはアフターフォローをするという正常のビジネスモデルで勝つうえでは都合がいい。

 ところが国外では、市場外での「場外乱闘」の方がどんどん多くなっている。それは対取引先をめぐるライバル企業との情報戦であったり、知的所有権の侵害であったり、法廷闘争だったりします。ほとんどの日本企業がこの「場外乱闘」で勝つための組織を持っていないのが問題なのです。


市場のルールでは戦えるが、場外乱闘に弱い

 日本企業というのは市場のルールに則って勝てるように厳しいトレーニングを受けているので、その常識の範囲内で戦うのであれば強いんですが、唯一の弱点がルール度外視の仁義なき戦い、「場外乱闘」なんです。これでは海外で足を引っ張られる恐れがある。

 第1に、企業間競争が世界的に大変激しさを増している。大きな原因が新興国の隆盛です。彼らがどんどん(知財や法令順守の無視など)「掟破り」を始めている。米国でも新興企業は最初から掟破りをしてきますし、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)というデジタルの世界が、いまや現実世界の半分ぐらいの規模になってきた中では、今までの法律やガイダンスが当てはまらない戦いがどんどん広がっている。

コメント1件コメント/レビュー

「ブランド」ではなく、「レピュテーション」。 フライシュマン・ヒラードの田中氏が それを「場外乱闘に勝つ」という言葉で表現しているのが、インパクトもあって、かつ、わかりやすいと思いました。(2013/05/07)

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「「噂」をコントロールする経営」の著者

広野 彩子

広野 彩子(ひろの・あやこ)

日本経済新聞社NAR編集部次長

朝日新聞記者を経て日経ビジネス記者、2013年から日経ビジネス副編集長。日経ビジネスオンラインでコラムの執筆・編集を担当。入山章栄氏の著作『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

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「ブランド」ではなく、「レピュテーション」。 フライシュマン・ヒラードの田中氏が それを「場外乱闘に勝つ」という言葉で表現しているのが、インパクトもあって、かつ、わかりやすいと思いました。(2013/05/07)

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