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彼の名をグーグル社内に轟かせた新たな挑戦の舞台

それは高校を中退するまで過ごした日本だった

2013年5月16日(木)

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 現在はグーグルジャパンの顔として活躍する徳生健太郎。彼はレイオフの憂き目に遭った後、創業者のラリー・ペイジとの最終面接を経て、グーグルに入社する。2003年のことだ。

 インターナショナルプロダクトマネジャーとして配属された徳生は、検索連動型広告事業の国際展開を委ねられる。当時、世界でまだ7カ国。1年かけて16カ国に広げようと考えていた徳生に対して、ペイジら経営陣から発せられたのは、「3カ月で20カ国」という至上命題だった。誰もが無茶だと感じたミッションを、ところが徳生は見事に達成する。

 国際展開をスケールアップする仕組みを構築し、さらなる展開はほかのメンバーに任せることができた徳生が次に関心を寄せたのが、全国屈指の進学校として知られる高校を中退するまで過ごした日本だった。そして彼は、ここから日本向けのビジネスに携わっていくことになる。

 だが、もとより徳生はインターナショナルプロダクトマネジャーであり、検索連動型広告事業の国際展開がミッションだったはず。どうして日本に関心を持ち、日本向けのビジネスをすることになったのか。

 「特に上司に何かを言われたわけではありません。自分で始めてしまった、という表現の方が正しいと思います。当時のグーグルは、かなり混沌とした状況でした。やらなければいけないんだけれども、誰も手をつけていないことがありすぎて正直、隙間だらけだった。できることがあると思えば、できる人間がやればいい、という空気があったんですよね。それで、自分で勝手に職種を変えてしまったということです」

日本での事業展開では最初から「モバイル」に着目

 「結果オーライ」と言ったら言い過ぎかもしれないが、それよりもインパクトのあることができるか、できないかで評価が決まるような空気があったという。思い切ったことにチャレンジすることが、何より推奨されていたということだ。ましてや徳生は、誰もが無理だと思っていた、3カ月で20カ国の検索連動広告事業の国際展開に成功していた。上司からの厚い信頼を寄せられるようになっていたことは想像に難くない。

 では、日本で何ができるか。当時は既に検索エンジンの日本語版が運営され、検索連動広告事業も展開されていた。エンジニアも日本に常駐していた。そんな中、徳生には、既に1つのキーワードが浮かんでいた。モバイル──。すなわち、携帯電話によるサービスだ。当時はインターネットに接続できるスマートフォン(高機能携帯電話)は皆無に等しく、携帯電話だけで接続できるコンテンツなど、新たなモバイルでのサービスが、いわゆるガラケーで展開されていた。

 「広告事業の担当者として、よく日本の広告代理店と話をする機会があったんですね。もう2004年には、モバイルサイトの検索も、検索連動広告も、ある程度のレベルで既に日本では存在していました。一方、グーグルは、検索も広告もデスクトップパソコンのみで、モバイル向けのビジネスや公式サービスは皆無。でも、日本でのモバイルサービスの実用的な発展を見ていると、これは、モバイル検索が重要なテーマになるということに気づき始めたんです」

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「彼の名をグーグル社内に轟かせた新たな挑戦の舞台」の著者

上阪 徹

上阪 徹(うえさか・とおる)

ライター

リクルート・グループなどを経て、95年よりフリーランスのライターに。経営、金融、就職などをテーマに雑誌や書籍などで幅広く執筆やインタビューを手がける。インタビュー集に『プロ論。』ほか。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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