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ジーンズメーカーを壊した消化仕入れ

「エドウイン」「ボブソン」「ビッグジョン」、大手がすべて経営問題を抱えた必然

2013年5月8日(水)

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 老舗ジーンズメーカーのビッグジョンが再出発することになったことは以前のこのコラムでも書いた(「ビッグジョンの経営不振は『低価格ジーンズ』のせいか」)。これによって、国産ジーンズナショナルブランドで大手と呼ばれる企業はすべて経営問題に晒されることになった。

 ボブソンは一度倒産してから新ボブソンとなって昨年11月に復活。1社のみ盤石と思われたエドウインも昨年8月に損失隠しが発覚し、いまだに支援先が決まらないままだ。そしてビッグジョンである。

 どうして隆盛を極めた大手ジーンズメーカー各社がこのような状況に陥ったのかについては複合的な要因であり、識者がさまざまな分析をしている。その中であまり触れられていない重要な要素がある。ジーンズ専門店チェーンとの関係だ。今回はそこに焦点を当ててみたい。

思い出すジーンズチェーン店での返品作業

 筆者は1994年から96年半ばまで洋服の販売員をしていた。1900円のTシャツが主体となる低価格レディースカジュアル店や「リーバイス」「ラングラー」「ボブソン」などのナショナルブランドジーンズを扱うジーンズカジュアル店、そして最後は靴の専門店で販売を手掛けた。大学を卒業したばかりなので凄腕でも何でもない凡庸な販売員だった。

 ジーンズカジュアル店には1年強勤務して、靴専門店に異動となった。筆者が勤務していたジーンズカジュアル店はチェーン店で、ナショナルブランドのジーンズを壁面に高く積み上げて店内のミシンで裾上げするというありふれた販売形態の店舗だった。「リーバイス」「ラングラー」「ボブソン」との取引がメーンで、「エドウイン」ブランドは一部店舗に置かれているにすぎなかった。おそらく何らかの事情でエドウイン側に口座を作ってもらうことができなかったのだと思う。残念ながら「ビッグジョン」「ブラッパーズ」ブランドは取引がまったくなかった。

 余談だが、当時は「ラングラー」ブランドがまだ健在だった。ラングラー・ジャパンが企画・製造・販売を手掛けており、筆者が業界紙に入社してしばらく経った99年に社名をVFジャパンへ変更した。しかし、その翌年の2000年にVFジャパンは解散。「ラングラー」ブランドはエドウインの子会社であるリー・ジャパンが企画・製造・販売することになり、今に至っている。したがって現在のリー・ジャパンは「リー」と「ラングラー」の2つのブランドを所有していることになる。

 さらに言えば、当時はボブソンのレーヨンジーンズ「04ジーンズ」が大ヒットしていた時期であり、平日でも数本販売することができた。店頭価格7900円の「04ジーンズ」が5本売れると、それだけで約4万円の売上高が稼げるので、店員からすれば04ジーンズはありがたい存在だった。

 一口にレーヨンジーンズ、ソフトジーンズと言っても、春夏と秋冬で商品の特徴は大きく変化した。春夏商品は肉薄で、秋冬商品は肉厚だった。色も春夏は淡色、秋冬は濃色が多かった。2月下旬ごろに春夏商品が入荷し、8月下旬ごろに秋冬商品が入荷する。そんな商品サイクルだったことを記憶している。

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「ジーンズメーカーを壊した消化仕入れ」の著者

南 充浩

南 充浩(みなみ・みつひろ)

フリーライター、広報アドバイザー

1970年生まれ。洋服店店長を経て繊維業界紙に記者として入社。その後、編集プロダクションや展示会主催業者などを経て独立。業界紙やウェブなどに記事を書きつつ、生地製造産地の広報を請け負う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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浜田 健一郎 ANA総合研究所 シニアフェロー・前NHK 経営委員長