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「独裁者の娘」を迎える米国の険しい目

核武装目指した父を追うのか

2013年5月9日(木)

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 韓国の朴瑾恵大統領がワシントンで初の米韓首脳会談に臨んだ。「独裁者の娘」を迎える米国の眼差しは必ずしも温かくない。

クーデターで権力を握った父

北朝鮮対策などについて話し合う米韓首脳(現地時間5月7日、写真:ロイター/アフロ)

 「朴(瑾恵)は、1961年に軍事クーデターで権力を握り1979年まで韓国を支配した朴正煕の娘だ」

 米議会調査局(CRS)が4月26日に発表した「米韓関係」と題する39ページの報告書の一節(2ページ)だ。行政府のそれとは異なって、韓国に対する米国の懸念を率直に書いている。筆者はアジアや核不拡散、通商の専門家5人(注1)

(注1)「米韓関係」報告書はこちら

 この報告書ではっきりと、あるいはさりげなく表明された韓国に対する米国の懸念は、大きく分けて以下の3つだ。

韓国も核兵器を持ちたいのか

【1】北の核より南北を優先?
朴瑾恵大統領は一種の対北融和策である「朝鮮半島信頼醸成プロセス」を公約に掲げ当選した。しかし、就任直前の2013年2月に北朝鮮が核実験を実施。成功した可能性が高いというのに、朴瑾恵政権はそれを降ろしていない。米国の疑念はそこから生まれている。報告書は「米国の一番の関心事である非核化と、韓国の対北接近とを朴政権がどう調整するかが基本的に不明である」(3ページ)などと繰り返し疑問を呈した。

【2】核武装に走るのではないか
報告書ではずばりとは書いていない。しかし、「2013年の北の核実験は韓国の自前の核抑止力保持への希求を呼んだ」(3ページ)と指摘。さらに、米韓原子力協定について4ページ分も説明に割いた。韓国は、核保有に道を拓くウラン濃縮の権利などを求め、同協定の改定を強く要求している。報告書は「多くの韓国の官僚と 政治家が、民間の核活動にまで米国の許可が要るのは米国によって韓国の主権が制限されていると見ている」(28ページ)とも書いた。読む人が読めば、韓国の 核武装への根強い志向が分かる仕組みになっている。

【3】離米従中に動くのでは?
「多くの韓国人が、米国に妥協し過ぎと感じ米国の影響に憤慨し不満を募らせている。韓国人は、中国を敵対視する米国の政策に引きずりこまれそうになることを懸念し始めた」(9ページ)。「韓国の民主化は進展しており、外交政策において世論がますます重要になっている」(7ページ)。

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「「独裁者の娘」を迎える米国の険しい目」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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