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「急ぎご飯はイヤ!」な女子、男メシの世界に挑む

立ちそば一食目:渋谷「S」の巻

2013年5月29日(水)

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 自販機に500円玉を放り込み、ボタンを押せば、熱々のそばがすぐ食べられる。余裕があれば丼物もお好みのまま。その気がなければ言葉も不要、無言のハードボイルドな世界、それが会社員男子の昼食、立ち食いそば。

 …を、女子目線から見てみたらどうなるんだろう、という企画です。体当たりでイラストルポを描いていただくのは「イラストライター」、イトウエルマさん。「dancyu」などでも活躍中の彼女、私の案への最初のダメ出しは「『立ち』はともかく『食い』は品がなくていけません。『立ちそば』ではいかがですか。Yさんの愛読書『めしばな刑事タチバナ』でもそう称していたようですし」でした。そして「『ブルース』は、せめてひらがなにしてください」。うーむ、男性と女性、ここまで感覚が違うのか…

 と、お互いに戸惑いつつもイトウさんはものすごい熱意で取材を進めてくださって、ここにめでたく連載開始となりました。「会社員の昼飯」を扱ったいくたの名コラム、そして「孤独のグルメ」や「タチバナ」など、我が愛する食事マンガたちにあやかって、皆様に愛される連載になりますように。あ、言い忘れましたけど毎週連載ですんで、イトウさんよろしく(Y)

 ある日の打ち合わせ。

 編集Y氏と、雑談ともネタ出しともつかない話をしていたときのこと…

 立ちそばですか~!?

 …それは、女子にとって、最も縁遠い空間。

 私たち、「早い、旨い、安い」のために、急いでご飯は食べたくありません!それに…

Y氏:「まずは軽い気持ちで、立ちそば屋さんに行ってみてはどうでしょう」

 おお、なんと、世の中、そんな事になっていたのですか!!

 ここは先入観なぞ取っ払って、覗いてみようかしら。
(私もそば打ちの端くれ、こういったそばも知っておかなくては!)

 …このときの己の心持ちは全く持って、立ちそばに対して上から目線でありました。

 その後、街中の立ちそば屋の出すそばが驚くべき進化を遂げていること、自分の打ったそばで首をくくりたくなる程に、旨いものもあること等々、露ほどにも思わずにいたのでした。

**********************

 渋谷駅から5分ほどのところに、「蕎麦・冷麦S」はある。一軒挟んで隣、周囲でひと際存在感を放つ黒々とした外観と電飾は、安さの殿堂・ドンキホーテ。その傍にあって、「蕎麦・冷麦S」の民芸調の佇まいは、慎ましい。街のそば屋となんら変わらないこの店構えが、安さを武器にする立ちそばとは!…信じがたい。

 更にはこの店、ただの立ちそば屋ではない。店内石臼挽きのそば粉を使い、打ち立て、茹でたての十割(そば粉100%)のそばを出すという。

 しかも、安い。「もり」か「かけ」なら、たったの280円!

(打ち立て、といったが、正確には「製麺したて」である。「打つ」そばは平たく伸ばしてから切って麺に仕立てるものを指す。一方で、「蕎麦・冷麦S」のそばは、ところてんの様に、押し出してそばの形にするもの)。

 ところで私、時々そばを打つ。

 だから、

 「そばにはうるさいのよ♡」

 などという、思い上がった考えは、毛頭ございません。(本当に!!)

 けれども粉を扱う大変さ、少しならわかります。そば教室では(ご指導頂くのも空しいほどに)そば粉の扱いに戸惑い、大失態を繰り返し、己の力量のなさに絶望。女子お手洗いに駆け込んで涙した日々も、あります。

コメント29件コメント/レビュー

オモシロイ。私は50代の男ですが、気持ちがよく判ります。水曜日の息抜きには、程よい話題です。(2013/06/01)

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「「急ぎご飯はイヤ!」な女子、男メシの世界に挑む」の著者

イトウエルマ

イトウエルマ(いとう・えるま)

イラストライター

北海道室蘭市生まれ。桑沢デザイン研究所グラフィック研究科卒。文具メーカーで企画・デザインに携わり、その後フリーに。イラストルポなどを中心にお仕事しております。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

オモシロイ。私は50代の男ですが、気持ちがよく判ります。水曜日の息抜きには、程よい話題です。(2013/06/01)

最初水道橋店に、意を決して入りました。そばだけでなく、ビールがありえない安さ・・。そして、毎回意を決しながら、神保町店に通ってます。でも、立ちそばじゃなく「立ち食い」と言われたら、この期に及んでも、たぶん挫けて行けなくなると思います。椅子がなくなっても同じです。男子のみなさまに、わかるかなー。(2013/05/31)

ところてんそば製造機は浜松町の金杉橋近くにもあります。汁はかなり濃い色でしたが、再茹でのものよりコシがあった。この連載で「立ち食いそば」店を続々紹介してほしい。但し、安易に店名は出さずに、読者が探せる情報にしてほしい。(ショーナンOLDB)(2013/05/30)

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ジェニー・ダロック 米ピーター・F・ドラッカー伊藤雅俊経営大学院学長