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真面目な上司ほど要注意! 「仕事に対する価値観」を部下に押しつけるな

部下一人ひとりの望ましい行動を引き出す「動機付け条件」とは?

2013年5月28日(火)

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 英語の勉強をする。ジョギングをする。お菓子を食べるのを我慢する。人はなぜ、このようなある特定の行動を実行する(あるいはしないようにする)のでしょうか。その理由は、一人ひとり違います。

 「英語の勉強を熱心にしている同僚のあの人は、TOEICの点数が上がるとワクワクするんだって。君も英語をやってみたらいいじゃないか」

 「走って汗を流した後の一杯が最高なんだ。なんで君がなかなかジョギングができないのか、ちょっと分からないなあ」

 「甘いものを食べすぎると体に良くないよ。食べなきゃいいだけじゃないか」

 既に英語の勉強やジョギングを習慣化している人、あるいは甘いものを節制できる人からすれば、そのように行動できていない人たちを脇で見ていて、もどかしい思いを抱いたり、疑問に思ったりすることでしょう。

 なぜ、行動できないのか。あるいは悪習をやめられないのか。理由を端的に言えば、それを実行する動機が弱いからです。人がある行動をとる理由を、行動科学マネジメントでは「動機付け条件」あるいは「確率操作」と言います。

 皆さんの仕事を管理している現場においても、動機付け条件の話は同じように当てはまります。例えば、あなたの部下は、部下なりの動機付け条件に従って仕事をしています。部下があなたの思うように動かない、部署がぎくしゃくしていると感じているなら、あなたと部下それぞれの動機付け条件には違いがある、ということを知った上で、部下とどのように接しているか、改めて見直す必要があるかもしれません。自分にとって望ましい動機付け条件を、無意識のうちに部下に押しつけている可能性があります。

望む「職場の在り方」「働き方」は人それぞれ

 大学卒業以来、大手自動車メーカー系列の販売会社に勤めている人がいます。この人は今年38歳になります。昨年、ある販売所の所長になったときは、とても張り切っていました。それまでは本社勤務で販売促進課にいたのですが、販売所という新しい職場で自分の経験を大いに生かせると考えたのです。

 所長が販売所に赴任して最初に行ったことは、本社で培った販売促進のノウハウを従業員の前で披露し、販売戦略を全員で共有するというものでした。そして、「みんなで頑張って、全員の賃金アップを勝ち取ろう」と檄(げき)を飛ばしました。

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「真面目な上司ほど要注意! 「仕事に対する価値観」を部下に押しつけるな」の著者

石田 淳

石田 淳(いしだ・じゅん)

ウィルPMインターナショナル社長

行動科学マネジメントの第一人者。行動分析、行動心理を基にしたマネジメント手法を日本人に適したものにアレンジ、短期間で8割の「できない人」を「できる人」に変えると企業経営者などから支持を集める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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