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ドラッカーとビッグデータで事業再建

赤字路線を黒字に変えたイーグルバス

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  • 森岡 謙仁

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2013年6月4日(火)

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 大胆な金融・成長戦略を進める「アベノミクス」で景況感に明るさは戻りつつあるものの、株式相場や円相場では乱高下が話題になり、先が読みにくい経営環境になっている。こんな時に経営の指針にしたいのが、経営の大家ピーター・ドラッカー氏と、先端手法のビッグデータ活用だ。

 ドラッカーは「変化はコントロールできない。できることは、その先頭にたつことだけである。」(『明日を支配するもの』)と語り、先が見えにくい時代にはリーダーシップが大切と強調している。ドラッカーと言えば、マネジメントが思い浮かぶが、激動の時代にはリーダーシップがモノを言う。その戦略の指針になるのがビッグデータ。状況を正確に分析して、次の手を打ちやすくする。

 実際にドラッカーとビッグデータを2本柱にして、事業を見事に再建した会社がある。埼玉県川越市にあるイーグルバスだ。同社の応接室には、谷島賢社長がドラッカーから影響を受けたという「創客」(事業の目的は顧客創造であるの意)の経営理念を掲げている。

 イーグルバスは2003年に本業の観光バス事業に加えて、県内(日高市)の路線バスに事業に参入。赤字路線を黒字に転換させた。乗客が少なく、路線の運用効率の低さの改善と「創客」のためにビッグデータを活用したことが成功の鍵となった。

4つの「ない」を解消

 谷島社長はまず「創る」ことではなく、現実に目を据えた。路線バスから4つの「ない」を見極めたのだ。混雑状況が見えない。定時運行しているのかどうか分からない。顧客ニーズが把握できない。適切な時刻表が作れない。この4つだ。

 バスは天気や曜日、渋滞、路線などで乗降客数が変わり、運転士しか正確な実態が分からない。かといって、運転士は運行に専念するため混雑具合や顧客層などを把握できるわけではない。そこで谷島社長はデータ収集で「ない」の解消に努める。

 バスにGPS(全地球測位システム)と乗降客を数えるセンサーをつけて運行データを取得。またアンケートなどで顧客の声を聞いた。だが2年間は試行錯誤でデータはあるものの、成果にはつながらなかったという。

 原因はデータの生かし方が明確ではなかったこと。データ分析においては、優先課題と対策、実行プランを定めるPDCAが欠かせない。ここに気づいたことから、同社のビッグデータ活用が軌道に乗り始める。

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