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「リーダーになる」は目的に非ず、頭でっかちにならずに目の前の事に取り組もう

2013年6月6日(木)

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 「どうやったら吉田さんみたいになれますか」

 社内で若手と話している時、こう聞かれることがあります。

 「リーダーになるための条件をどうお考えですか」

 学生からこんな質問を受けることもあります。彼ら彼女らは日本の今後を担う人たちですから、大学や勉強会で講演やパネルディスカッションのお話をいただいた時にはできる限りお受けし、若い人と対話するようにしています。

 最近の若い人の意識はとても高く、どうしても自分でやりたい何かがあり、それを実現するためにはリーダーとして先頭に立たないといけない、そのためにどうすればいいのか、といった文脈で質問してこられます。

 ただし、若手社員の質問にしても、学生からの質問にしても、答えようとするといささか考え込んでしまうところがあります。質問者の想定と僕の実感との間に、ずれがあるのです。

 世の中にはリーダーシップを備えた「できる人」がいて、その人が自分で色々取り組んで、さらに力を付けて、ぐーっと伸びていく。社内の若手や大学生はこういう感じを抱いているようです。

 ところが少なくとも僕の場合は全く違いました。30年前にアメリカのインテルに就職し、10年前に日本法人の社長になったわけですが、なぜ今このポジションに僕がいるかと言えば、周りの人が決めたからです。

難しい仕事に取り組むと人のネットワークができる

 インテルの中における自分の過去を振り返ってみると、自分で「こういうふうになりたい」と言ったり、申告したわけではありません。面倒な仕事をたびたび任されて、どうにかこうにかやってきた結果が今のポジションにつながったのだと思っています。

 インテルに入社した当時、製品をうまく供給できないという問題が起きており、工場にお客様の資材部の方が押しかけてきました。その応対が僕の初仕事でした。

 お客様に迷惑をかけていたのでこう言ってはいけないのでしょうが、誰もやりたがらないクレーム処理の仕事でした。アメリカで大学を出る頃に大怪我をしてしまい、就職が2年も遅れ、やっと入社できたものですから、とにかく一生懸命、初仕事をこなしました。

 それ以降、どういうわけか、人がやりたくない仕事が回ってきました。インテルの新製品が大手のお客様で使えないことが発覚したから対処しなければとか、ある事業の日本責任者を命じられ帰国して着任したらアメリカ本社がその事業を打ち切ってしまい、謝って回ったとか、そういう仕事でした。

 何か難しい仕事をやって、それが終わると別な難しい仕事からお声が掛かって、成功してほめられた時もあれば、失敗して落ち込んだ時もあり、何とかやり続けて、気が付いてみたら今日に至ったということです。

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「「リーダーになる」は目的に非ず、頭でっかちにならずに目の前の事に取り組もう」の著者

吉田 和正

吉田 和正(よしだ・かずまさ)

インテル株式会社代表取締役社長

1982年米コロラド西州立大学社会学部卒業。1984年インテルコーポレーションに入社。2003年6月1日インテル株式会社代表取締役社長に就任。2004年12月インテルコーポレーション副社長を兼務。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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