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アベノミクス「成長戦略」に経産省による「時代錯誤の愚策」

業界再編まで「官主導」をもくろむ霞が関の面々

2013年6月7日(金)

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 安倍晋三首相が推進する経済政策、いわゆるアベノミクスの3本目の矢である「成長戦略」がいよいよ発表される。成長戦略を議論してきた成長戦略会議(議長・安倍首相)ではすでに論点整理や基本的な方向性が示されている。5月下旬以降、日経平均株価が急落するなど、アベノミクスへの期待感に陰りが出ていることから、民間議員の中からは「ポジティブ・サプライズが必要」といった声が上がる。安倍首相は明確な「改革姿勢」を打ち出し、世界の投資家に日本経済復活を確信させることができるのか。

 5月29日の成長戦略会議で配布された「成長戦略の基本的考え方」には、アクションプランとして「日本産業再興プラン」が示されている。さて、どうやって日本の産業を再興させようとしているのか。

お題目は掲げられているが・・・

 「グローバル競争に勝ち抜ける製造業の復活、付加価値の高いサービス業の創出。企業が活動しやすく、個人の可能性が最大限発揮される社会を実現」という総論の下に、次の6項目が掲げられている。

 ①緊急構造改革プログラム(産業の新陳代謝)
 ②雇用制度改革・人材力の強化
 ③科学技術イノベーション
 ④世界最高水準のIT 社会の実現
 ⑤立地競争力の更なる強化
 ⑥中小企業の革新

 一番初めにある「構造改革プログラム」では、今後5年間を「緊急構造改革期間」とし、集中的に取り組むとしている。その意気込みはいいだろう。ではその改革しなければならない「構造」とは何か。

 副題にある「産業の新陳代謝」は、実は産業競争力会議の初回から議論にのぼっていたキーワードだった。1月23日の初会合で経団連副会長の坂根正弘・コマツ会長(現相談役)はこんな発言をしていた。

 「重点課題分野に関して、新規分野も重要であるが、これに過度な期待をかけても国を支える規模には容易にはならない。勝ち組ないし勝ち組になるポテンシャルを持つ既存分野に重点投資すべき。弱者ではなく敗者となっている企業を国が支援すると、せっかく国内競争に勝ち、世界の場で戦おうと思っても復活した敗者と国内で再度戦わなくてはならなくなる」

コメント9件コメント/レビュー

具体的にどの産業を伸ばして行くべきか分からないなら、先ずは先進各国から指摘されている「非関税障壁」を撤廃して行く事だ。それで「民」に任せるのも政府がとり得る選択肢の一つだろう。しかし、今回発表された「成長戦略」は余りにもお粗末で、素人が議論して造り上げた政策に見える。日本の政治家は「バラマキ」の利益誘導にしか携わった事が無いので、少ない資金を効率的に日本の経済成長に使う、という方法を知らない。謂わば、「素人政治家」ばかりがうようよいて、国を経営する方法や手段に疎過ぎる。欧米先進国の政治家と比べると何時も情けなくなる。具体的な行動計画(Action Plan)も提示せずに「日本を取り戻す!」なんて掛け声をテレビで流し続けただけで、その党を大勝させてしまう日本国民の節操のなさにも見切りを付けて、いっその事老後は海外で過ごす事も考え始めよう。(2013/06/09)

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「アベノミクス「成長戦略」に経産省による「時代錯誤の愚策」」の著者

磯山 友幸

磯山 友幸(いそやま・ともゆき)

経済ジャーナリスト

ジャーナリスト。1962年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒。日本経済新聞で証券部次長、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、「日経ビジネス」副編集長・編集委員などを務め2011年3月末に独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

具体的にどの産業を伸ばして行くべきか分からないなら、先ずは先進各国から指摘されている「非関税障壁」を撤廃して行く事だ。それで「民」に任せるのも政府がとり得る選択肢の一つだろう。しかし、今回発表された「成長戦略」は余りにもお粗末で、素人が議論して造り上げた政策に見える。日本の政治家は「バラマキ」の利益誘導にしか携わった事が無いので、少ない資金を効率的に日本の経済成長に使う、という方法を知らない。謂わば、「素人政治家」ばかりがうようよいて、国を経営する方法や手段に疎過ぎる。欧米先進国の政治家と比べると何時も情けなくなる。具体的な行動計画(Action Plan)も提示せずに「日本を取り戻す!」なんて掛け声をテレビで流し続けただけで、その党を大勝させてしまう日本国民の節操のなさにも見切りを付けて、いっその事老後は海外で過ごす事も考え始めよう。(2013/06/09)

読売新聞は、戦前と同じく相変わらず大本営発表の提灯記事が得意なんですね。日経系統の記事で、このような読売批判が読めるとは期待していなかっただけに、さすが日経系の懐の深さと大いに感じました。そう言えば読売には他にもがせねた記事(iPS心筋移植、等)で世間の顰蹙をかったことがありましたよね。(2013/06/08)

 当初、何か気の利いたことを表出しようと企図していた。例えば、<「過少投資、過剰規制、過当競争の3つの歪みを根本から是正」>に就いて「そんな金、一体何処から湧いてくるのか?」とか・・・。 しかし、本記事を読んでいるうちに、次元はそんな甘ちゃんの話ではないことを何となく察したので、当初予定を変更し、次のように記すに留める: 即ち、「政・財・媒の各界は魑魅魍魎の跋扈する世界であって、一般人が“それなりの評価”で以て張り合える次元のものでない」と。(2013/06/08)

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三品 和広 神戸大学教授