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アベノミクス失速 生き残りを賭けたアジア進出

2013年6月11日(火)

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 ある著名な経済学者は“市場は感情の産物である”という言葉を残した。真理は消費者こそ景気浮揚の命運を握っている。これが経済の本質なのだが、なかなかどうして思った様に踊ってはくれない。先週のアベノミクス経済成長第三弾に端を発し、株価と為替の乱高下で市場には失望と悲観が渦巻き、このままでは消費者心理はデフレ時代に逆戻りである。

 仮にアベノミクスで芽生えた希望と期待から景気浮揚の波に乗ったとしても、実像が映し出す日本市場の将来は憂色で重苦しい。内閣府のレポートが示すように、家計における消費支出(家計消費)は人口動静と深く相関している。地域の人口が増加すれば消費は増大し、人口が減少すれば消費は冷え込む。

 よく考えれば当たり前の話だが、その一方で、いまや沖縄県と一部の大都市圏しか人口が増加しない現状が日本にはある。大阪府・京都府・兵庫県の近畿圏や千葉県でさえ人口は減少しているのだ。確実に日本の消費者は減少の一途をたどっている。

 国内の売り上げで利益を稼ぐ内益企業[Sales to in-country customers]にとって、日本市場の止まらない衰退は旧来ビジネスモデルの凋落を意味する。不気味な地鳴りを検証し、内益企業の進むべき道を提言する。

日本市場の虚像と実像

 日本市場はどこに向かっているのか。将来の日本市場を予測するには、政府が推し進めるマクロ経済へのアプローチと、我々の身近で起きるミクロ経済の実情を重ね合わせて、点から線、面から体へと思慮分別する必要がある。マクロ経済では「財政政策」と「金融政策」、ミクロの視点では「消費者心理」と「人口増減」が重要因子として市場に作用する《注1》。この4つの因子から導き出される市場展望は、内益企業に薔薇色の将来を映し出してはくれない。

《注1》 アベノミクスで言えば、「財政政策」は財政出動、「金融政策」は金融緩和、「消費者心理」は市場誘導となり、これで三本の矢が揃う。最後の「人口増減」については言及されていないものの散発的に観測気球が揚がっている。
日本市場の虚像と実像

 「財政政策」による財政出動は、国債増発と表裏一体であり国家財政の健全化に逆行する。そして国のツケは地方財政へとたらい回しされる。地方財政の自立化を建前に地方交付税交付金の減額が実施されれば、地方税収が伸びない自治体は自壊する。待っているのは「地域格差」のうねりである。

 「金融政策」による円安誘導は、海外で利益を稼ぐ外益企業[Sales to overseas customers]にとって恵みの政策であるが、それが国民の所得増に直結するほど世の中は優しくない。巷では能力主義による賃金格差が幅をきかせ、部品メーカーは一度下落した単価が元に戻らない現実を諦観する。結局、外益企業だけが儲かり「所得格差」は拡大の一途をたどる。

マクロ経済の詳しい話はこちら

 このマクロ経済が引き起こす双子の格差「地域格差」と「所得格差」が、“ヒト・モノ・カネの三大難”を巻き起こし、ミクロ経済に悪影響を伝播する。

ヒト・モノ・カネの三大難はこちら

 「消費者心理」はすこし複雑である。消費者に染み着いた“当たり前の感覚”という「デフレ依存」が蔓延した市場に、老年人口の欲求変化が追い打ちを掛ける。その結果、消費はより良い高額品に向かうインフレ層と廉価品を追い求めるデフレ層に分断され「市場の二極化」が一気に進む。

 最後の「人口増減」は内閣府のレポートが示す通りで、総人口のピークアウトは「地域格差」に拍車を掛ける。

ミクロ経済の詳しい話はこちら

コメント11件コメント/レビュー

「いまさらこんな記事を、、、」という意見もありますが、海外ビジネス入門編としては良くできた記事だと思います。海外ビジネス企画者経験者にとっては今更でしょうが、初心者にとっては勉強になるでしょう。それが「とても参考になった」と「参考にならなかった」に2極化している理由と思います。(2013/06/20)

「賢者の市場戦略 ~タイ回帰のすすめ~」のバックナンバー

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「アベノミクス失速 生き残りを賭けたアジア進出」の著者

加藤 耕介

加藤 耕介(かとう・こうすけ)

ITストラテジスト/EBT代表

2輪車メーカー、コンサル業界を経て、空調メーカーにてグローバルSCM構築の中心的役割を果たす。タイの生産拠点をハブにした業務改革・IT導入を実施。「企業における業務改革の主治医」を志しEBT設立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「いまさらこんな記事を、、、」という意見もありますが、海外ビジネス入門編としては良くできた記事だと思います。海外ビジネス企画者経験者にとっては今更でしょうが、初心者にとっては勉強になるでしょう。それが「とても参考になった」と「参考にならなかった」に2極化している理由と思います。(2013/06/20)

題名と中身が一致しない。長すぎて読む気がしない。なんとなくアベノミクスを叩きたいという気持ちだけは伝わりました。(2013/06/12)

アベノミクスが失速したと考えているところから間違ってますね。もう少し経済の基礎を勉強してから書くことをお勧めします。(2013/06/11)

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