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人類進化の「常識」を覆した“小さな巨人”、フローレス原人

国立科学博物館・人類史研究グループ(1)

2013年6月14日(金)

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猿人、原人、旧人、新人――何百万年も前から進化してきた人類のなかで、ホモ・サピエンス、つまり、我々だけがなぜ地球上に拡散し、文明を発展させたのか。人類進化の「常識」を覆したフローレス原人をはじめ、アジアを舞台に人類進化・拡散史の解明に挑む海部陽介先生の研究室に行ってみた!(文=川端裕人/写真=藤谷清美)

今回の主役、フローレス原人。身長は1メートルほどの小ささだった。国立科学博物館の展示より。

 上野の国立科学博物館に、海部陽介研究主幹(人類研究部)を訪ねた。

 今から2万年ほど前までインドネシアのフローレス島で生きていた、小型の人類「フローレス原人」の最新の研究成果について興味があった。海部さんは、東京大学の久保大輔さん、国立科学博物館の河野礼子さんとともに、今年の4月にフローレス原人をめぐる論争に一石を投じる研究結果を発表したばかりだ。

 その論争について語るには、ある程度、人類進化の通説を復習しておいたほうがいい。その方が、論争の争点がより的確に見えるだろう。フローレス原人にかぎらず、最近の人類進化をめぐる研究の展開についてもお話を伺いたいと思っていたのでなおさらだ。

 そこで、海部さん自身が監修した映画『人類の旅』を見せていただいた。「シアター36○」といってプラネタリウムの技術を用いた全天球型スクリーンの映画だ。視界すべてどころか、自分が立っている足場を除いて全球が映像に覆われるので、迫力・臨場感があり、画面が大きく動くと無重力感をいだくほどであった。

 映画の中で述べられていた要点をまとめると──

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「人類進化の「常識」を覆した“小さな巨人”、フローレス原人」の著者

川端 裕人

川端 裕人(かわばた・ひろと)

文筆家

1964年、兵庫県明石市生まれの千葉育ち。日本テレビの記者を経て作家に。『夏のロケット』が第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞、「SFマガジン」で「青い海の宇宙港」を連載中。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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