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今から始める「10年後の自分」のつくり方

「劣後順位」と「小さく始める」で未来の自分を切り拓く

2013年6月13日(木)

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 不動産関連企業で今年42歳になる課長さんがいます。長い不況の時代から抜け出したのか、最近は少し市場が活性化しており、張り切って働いています。4人いる部下たちも、心なしか元気になってきている感触があります。

 先日、大きな契約が取れたお祝いに、みんなで居酒屋で乾杯しました。その席で、部下の1人からうれしいことを言われました。

 「僕はいま32歳ですから、課長とはちょうど10年離れていますね。10年後には課長のようになっていたいので、これからもいろいろ教えてください」

 お世辞半分とは分かっていても、思わず頬がゆるんでしまいました。そして、この部下は今後10年をかけてスキルを高めていけば、立派に成長するであろうことも容易に想像できました。というのも、この部下は大卒で入社してから約10年の間、着実にスキルアップを重ねてきたからです。自分のモチベーションが保てるような目標を進んで設定するなど、自主的な創意工夫が功を奏しているようです。

 課長は、この部下の過去10年の歩みをしみじみ思い出しました。

 「彼は入ってきたときから、成長が楽しみなやつだった。実際、期待通りに成長してくれた。しかし10年なんて、長いようであっという間だな」

 ほかに3人いる20代の若い部下たちも期待できそうです。「こいつらのために、オレにできることはやってやらなくちゃ」。部下たちが10年後にどうなるか、あれこれ想像しながら感慨にふけっていると、一番若い部下がこう言いました。

 「ところで、課長はご自分の10年後をどう思い描いているんですか?」

 お酒の酔いが回っていたからか、課長はうまく反応できませんでした。

 「え? オレ? まあ、そう簡単には教えられないな。ハハハ」

 非常にドキリとさせられる質問でした。何とか笑ってごまかしましたが、うまく回答できなかった理由は、お酒の酔いだけではありません。実は課長自身、10年後の自分の姿が全く描けていなかったのです。

 「そうだ、オレは10年後にどうなっていたいのだろう?」

 部長になりたいのだろうか。もっと上の取締役になりたいのだろうか。いや待て、今この部下が聞いてきたのは、肩書きや仕事のことだけじゃない。オレ自身がこれからの人生、どう生きていきたいかってことだ。

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「今から始める「10年後の自分」のつくり方」の著者

石田 淳

石田 淳(いしだ・じゅん)

ウィルPMインターナショナル社長

行動科学マネジメントの第一人者。行動分析、行動心理を基にしたマネジメント手法を日本人に適したものにアレンジ、短期間で8割の「できない人」を「できる人」に変えると企業経営者などから支持を集める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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