• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

シリコンバレーでも異質だったグーグルの組織文化

人材採用とデータへのこだわりから生まれるその強み

2013年6月13日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 グーグルジャパンの顔として活躍する徳生健太郎が、アメリカのグーグルに入社したのは、2003年だった。インターナショナルプロダクトマネジャーとなった徳生は、検索連動型広告の国際展開を担当。わずかな期間で20カ国という至上命題を見事クリアする。

 そして翌年から、かつて自身が高校を中退するまで過ごした日本でプロダクトを展開。KDDIとのパートナーシップが実現するなど大きな成果を挙げることになるモバイル検索、さらにはアメリカに次いで2番目のローンチとなった「グーグルマップ」というビッグプロジェクトをアメリカにいながらにして牽引したのが、徳生だった。

 ここで1つの疑問に突き当たる。元より徳生は、インターナショナルプロダクトマネージャーで、検索連動広告のチームに所属していた。担当していた検索連動広告の国際化がスムーズに進むような仕組みを作り上げていたとはいえ、日本でのモバイル検索や、日本のグーグルマップのサービスの立ち上げは、本来は担当外の仕事ではないのか。それこそ、モバイルのチームも、グーグルマップのチームも、別にいたのだ。その各プロダクトを担当している“本家”チームの組織は、ある意味「外から」介入するインターナショナルチームのメンバーに文句を言わなかったのだろうか。

真理の探究で一致した社内の利害

 「今はかなりストラクチャーができていますが、当時はそんなことはなかったんですね。それと所属したチームが幸運だったこともあります。インターナショナルプロダクトチームというのは当時、非常に小さかったんです。なのに、やれることはあまりに多くて、どれからやっても間違った答えはあまりないだろうという空気でした。これをやってみないか、と声をかけて興味を持ってくれるメンバーさえ草の根的に集まれば、できたんですよね」

 もちろん“本家”には事前に話をしておいた。“本家”も手をつけられないほど忙しい。誰かがやってくれるなら、というスタンスだったという。ましてや、ちゃんと話が分かる人間であれば、と。

 「だから、プロジェクトが始まってからも、こまめに連絡していましたね。そうすると、勝手に自分が“本家”のチームの一員になっているような形になるんですよ。そうすると勝手に彼らの定例ミーティングに出席しても全然不思議がられないし、逆に呼ばれたりもして、進めていることを定期的に報告したりする機会もできて。リポートラインとかヒエラルキー関係なしに、僕もチームの一員だと認めてくれた。インターナショナル部門の人間だけど、自分たちのプロダクトを担当している一員だ、と」

 もう1つ、重要だったのが“本家”の邪魔をしないことだった。プロジェクトがうまく進められずに迷惑をかけたりしていたら当然、ストップがかかったはずだと徳生は言う。

 「僕やチームのエンジニアが、よく分からないからと、しょっちゅう“本家”のエンジニアの業務に支障が出るほど質問に行ったり、コードのことを尋ねたり、ミーティングを勝手に設定したり、チェックインしたコードでビルドを壊したり。そんなことが続いたら、やっぱりやらせてもらえなかったと思います」

コメント1

「グーグルで最も活躍する日本人の軌跡」のバックナンバー

一覧

「シリコンバレーでも異質だったグーグルの組織文化」の著者

上阪 徹

上阪 徹(うえさか・とおる)

ライター

リクルート・グループなどを経て、95年よりフリーランスのライターに。経営、金融、就職などをテーマに雑誌や書籍などで幅広く執筆やインタビューを手がける。インタビュー集に『プロ論。』ほか。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人々が働きたいという会社になるには 「働きやすさ」と「働きがい」、この2つが必要だ。

川野 幸夫 ヤオコー会長