• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

トップの閃きが商機をものにする

第6回 坂根正弘・コマツ相談役に聞く

2013年6月13日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 第6回は、コマツの坂根正弘相談役。コマツを売上高営業利益率10%超の高収益企業に変革した立役者の1人だ。「商売で勝とうと思ったら、トップの閃きが不可欠だ」と坂根は断言する。日本企業は技術で勝って、ビジネスで負けるとよく言われるが、経営トップにビジネスセンスがないからだ。その点、坂根はビジネスで勝つ方法を体得している。その基盤には、経営と顧客の徹底した「見える化」がある。

 今年度、コマツの業績が回復する見通しだ。4月25日に同社が発表した2013年度の業績見通しによれば、連結売上高2兆500億円、連結営業利益3050億円を見込むという。売上高営業利益率は14.9%と、昨年度に比べて3.7ポイントも上向く。インドネシアの鉱山向け需要の減少や中国における需要回復の遅れ、ワイヤーソーの需要低迷などによって減収減益決算になった昨年度からは大きく改善する。

 減収減益だった昨年度でも、売上高営業利益率は11.2%。世界におけるエクセレントカンパニーの目安とされる10%を超えている。株価も2012年10月が底で、今年に入っても上昇傾向にある。

坂根正弘(さかね・まさひろ)
1941年生まれ。島根県出身。63年大阪市立大学工学部を卒業し、小松製作所(現コマツ)に入社。大阪工場でブルドーザーの設計などに携わる。71年品質管理課。81年小松アメリカ・サービス部。89年取締役。91年小松ドレッサーカンパニー(現コマツアメリカ)社長。94年常務取締役。97年専務取締役。99年代表取締役副社長.2001年代表取締役社長に就任。2007年代表取締役会長。2013年より現職。著書に『限りないダントツ経営への挑戦』(日本技連出版社)、『ダントツ経営』(日本経済新聞出版社)、『言葉力が人を動かす』(東洋経済新報社)などがある。(写真:稲垣純也)

 新興国を中心に世界市場が拡大していく中、コマツは確固たる役割を担って継続的な成長が見込まれている。その同社をエクセレントカンパニーに引き上げた立役者の筆頭は、間違いなく相談役の坂根正弘だろう。

 社長に就任した2001年、坂根は経営トップでしかできない、いくつもの大きな決断を下している。まず人員削減を含むリストラだ。

 経営改革に踏み切るに当たって、固定コストと変動コストを割り出した。当時「コストの高い日本国内ではモノ作りは続けられない」といった漠然とした議論があったが、坂根は「本当にそうなのか、はっきりさせよう」としたのだ。その際、日本企業の多くが取り入れている総原価方式ではなく、固定コストと変動コストに分けて割り出す米国型の方式を採った。

 すると、変動コストに関しては、米キャタピラーや海外の競合メーカーと比べて遜色のないレベルだったが、固定コストが高いことが分かった。その理由は製品点数と子会社の多さだった。

コメント0

「ビジョナリー経営塾」のバックナンバー

一覧

「トップの閃きが商機をものにする」の著者

多田和市

多田和市(ただ・わいち)

日経ビッグデータ

日経ビジネス記者・副編集長、日経情報ストラテジー編集長、日経ビジネス編集委員、日経BPビジョナリー経営研究所上席研究員などを経て、2014年1月から日経ビッグデータ記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

定年後の社会との断絶はシニアの心身の健康を急速に衰えさせる要因となっている。

檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師