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シェールガス革命を引き金に世界一を奪還

米国風力発電の新潮流(1)

2013年6月17日(月)

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 シェールガス革命によって米国の再生可能エネルギー(再エネ)、特に牽引役であった風力発電は失速したのだろうか。はたまたグリーン・ニューディールは終焉を迎えたのであろうか。

 実は、2012年の米国電源開発の主役は大方の予想に反して風力だった。一体何が起こったのか。今回から数回にわたり米国の最新風力事情を解説する。

米国風力の復活、累計で6000万kW超

 米国の風力発電導入量が史上最高を記録した。2013年度の設置量は1300万kWを超え、4年ぶりに中国から首位の座を取り戻した(資料1)。年間電源開発量全体の42%を占めたが、これは全ての電源中のNO1で、シェールガス革命に湧く天然ガス火力発電を上回った。300万kWの設置となった太陽光発電などを含む再エネ全体では56%に達した。

 ちなみに天然ガス火力は32%、石炭火力は14%である(資料2)。電源開発の観点では「風力革命」である。風力は累計でも6000万kWを超えた。

 2012年の風力発電投資額は、250億ドルに上った。第4四半期に64%が集中したが、同期の米国GDPの主たる押し上げ要因となった。当初+0.1%の予想だったGDP伸び率は+0.4%に上方修正された。非住宅部門が+5.8%から+16.7%へ著増し、電力セクターだけで増加の37%を占めた。まさに風力発電が経済成長を牽引した。

コメント7件コメント/レビュー

地理的な環境が全く違う国の風力発電の成功例を何度も取り上げる真意が何なのだろうと考えさせられてしまう。若しかして風力発電の開発に携わっているのかと勘ぐりたくなってしまう。正直言って、ヨーロッパやアメリカ等の風力発電が盛んな国は、設置場所が平坦で広々した土地には家屋が殆ど無い。日本は7割近い山地を含めても人口密度が高く、「広々した土地」は北海道の一部位にしか存在しない。山岳が近くにある土地は風が変化し易く、突風も多い。風力発電機を間近で見た人はお分かりだろうが、あの巨大な風車がブンブン回っている近くでは住む気にもならないだろう。それと、お近くに風力発電機が設置されているなら、どれだけまともに発電しているか見て、報告して欲しいものだ。我が家の近くにある広々した公園の一角に1機だけ設置されている。1億円以上かけて建設した様だが、保守費用分すら発電出来ずに、現在は休止したままである。全国平均で陸上風力発電の設備利用率は20%という報告があるが、当然天気任せで需要ピークに働いている訳ではない。良く対比される太陽光発電が稼働率12%だそうだが、太陽光は発電ピークと需要ピークが重なっている分風力よりは「頼れる存在」だと思われる。風力や太陽光は発電機等の設備製造にも特別高い技術を必要としない為、中国等の人件費の安い国で作れば安く出来るという事実があり、国の産業育成の意味からしても余り投資効果が期待出来ない。それよりは地熱発電や海流発電等日本の地理的な強味を活かした再生可能エネルギーの開発を国を上げて推進すべきではないだろうか。地熱資源は世界第三位と言われているし、四方を海に囲まれている日本の周辺には海流が常に流れている。海流は陸上の川と違って流れる場所が移動する、という難しさや陸上からは慣れている事はあるが、そう言った事も含めても膨大なエネルギーは放っておいたらモッタイナイ。再生可能エネルギーは大概依存が殆ど無いため、エネルギーの安全保障の観点からも将来的には3割以上の電力を賄いたいものだ。(2013/06/17)

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「シェールガス革命を引き金に世界一を奪還」の著者

山家 公雄

山家 公雄(やまか・きみお)

エネルギー戦略研究所所長

日本政策投資銀行でエネルギー、環境などの融資・調査を担当。2009年からエネルギー戦略研究所で再生可能エネルギ-、スマートグリッドなどを研究。中立的なエネルギー・シンクタンクを心がけている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

地理的な環境が全く違う国の風力発電の成功例を何度も取り上げる真意が何なのだろうと考えさせられてしまう。若しかして風力発電の開発に携わっているのかと勘ぐりたくなってしまう。正直言って、ヨーロッパやアメリカ等の風力発電が盛んな国は、設置場所が平坦で広々した土地には家屋が殆ど無い。日本は7割近い山地を含めても人口密度が高く、「広々した土地」は北海道の一部位にしか存在しない。山岳が近くにある土地は風が変化し易く、突風も多い。風力発電機を間近で見た人はお分かりだろうが、あの巨大な風車がブンブン回っている近くでは住む気にもならないだろう。それと、お近くに風力発電機が設置されているなら、どれだけまともに発電しているか見て、報告して欲しいものだ。我が家の近くにある広々した公園の一角に1機だけ設置されている。1億円以上かけて建設した様だが、保守費用分すら発電出来ずに、現在は休止したままである。全国平均で陸上風力発電の設備利用率は20%という報告があるが、当然天気任せで需要ピークに働いている訳ではない。良く対比される太陽光発電が稼働率12%だそうだが、太陽光は発電ピークと需要ピークが重なっている分風力よりは「頼れる存在」だと思われる。風力や太陽光は発電機等の設備製造にも特別高い技術を必要としない為、中国等の人件費の安い国で作れば安く出来るという事実があり、国の産業育成の意味からしても余り投資効果が期待出来ない。それよりは地熱発電や海流発電等日本の地理的な強味を活かした再生可能エネルギーの開発を国を上げて推進すべきではないだろうか。地熱資源は世界第三位と言われているし、四方を海に囲まれている日本の周辺には海流が常に流れている。海流は陸上の川と違って流れる場所が移動する、という難しさや陸上からは慣れている事はあるが、そう言った事も含めても膨大なエネルギーは放っておいたらモッタイナイ。再生可能エネルギーは大概依存が殆ど無いため、エネルギーの安全保障の観点からも将来的には3割以上の電力を賄いたいものだ。(2013/06/17)

 今日のNHKニュースでも、日本では、干渉風による気流の乱れがあって、不定の金属疲労が発生し、風車の破損が報道されています。大陸の、安定した気流と、日本の山岳地帯での状況が決定的に違うことを示しています。 無理をすれば効率が落ちます。其れが原理です。 その点、燃料電池では、技術的問題は全くありません。 メタンハイドレートなどの天然ガス、石炭ガスを使えばほぼ数百年分のエネルギーを安定的に確保できます。 風力に期待できるものはありません。 燃料電池こそ次世代をになるエネルギーです。(2013/06/17)

非常に示唆に富んだ、優れた記事です。燃料調整費のせいで再生可能エネルギーの活用が進まないというのは盲点ですね。 政府の規制改革はまずココにメスをいれるべきでしょう。市場原理で勝手に再生可能エネルギーが進みますよ。(2013/06/17)

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三品 和広 神戸大学教授