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商業施設はカッコ良ければいいというものではありません

90年代の面影残す「あべのハルカス」

2013年6月19日(水)

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6月13日に百貨店部分がオープンした「あべのハルカス」

 6月13日、大阪市内に新しいランドマーク「あべのハルカス」がオープンした。高さ300メートルの超高層ビルで、今回はタワー館の地下2階~地上14階部分の近鉄百貨店が先行オープンした。タワー館の地上15階以上の階層には美術館、ホテル、オフィス、展望台が入居し、来年の春に全館オープンする。またタワー館から続くウィング館には専門店街が入居し、こちらは今秋オープンする。あべのハルカスは全部で3回オープンの機会があることになる。

 今回はオープンしたばかりの「あべのハルカス近鉄本店」について見ていきたい。

周辺にはすぐに「民家」がある「下町」

 「あべのハルカス近鉄本店」はタワー館とウィング館を合わせた売り場面積が10万平方メートルで、初年度売上高は1450億円(百貨店部分売上高と専門店部分の取扱高を合計した売上高)を見込む。

 大阪以外ではあまり知名度が高くない阿倍野・天王寺という地域だが、大阪市内では梅田・難波に続く第3のターミナルエリアで、JR、近鉄、地下鉄2線が通っており、乗降客数は1日当たり80万人弱と言われている。また乗降客数が多いだけではなく、近隣には住宅地が多く、例えば「あべのハルカス近鉄本店」のすぐ裏にもそれなりの軒数の民家(マンションではなく、あくまでも「民家」)がある。梅田地区や東京都心ではちょっと考えられないロケーションだ。

 今回の建て替えで近鉄百貨店の外観・内装はずいぶんとモダンな印象に変わった。「街」をイメージした店内には4カ所の広場が作られている。このあたりは最近のはやりに乗ったものだろう。しかし、個人的には「旧近鉄百貨店阿倍野本店をモダナイズして面積を広げただけ」という印象が強い。内部の売り場導線は実にシンプルである。阪急百貨店うめだ本店やグランフロント大阪ほど複雑に主導線と従導線が入り組んでいるわけではない。真四角な建物の中を真四角に区切ったというふうに感じられる。

 品ぞろえもオーソドックスだ。オンワード樫山、ワールド、三陽商会、サンエーインターナショナル、フランドル、ファイブフォックス、イトキンなど1990年代後半から2000年代前半に隆盛を誇った大手総合アパレルのオールスターそろい踏みである。これがメンズ、レディース、キッズすべてのジャンルでそろう。例えばファイブフォックスの「コムサ」シリーズがメンズ、レディース、キッズで見られるのだが、近年これほどまでに「コムサ」シリーズを充実させている商業施設はかなり珍しい。とりわけ新規の商業施設ならなおさらだ。

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「商業施設はカッコ良ければいいというものではありません」の著者

南 充浩

南 充浩(みなみ・みつひろ)

フリーライター、広報アドバイザー

1970年生まれ。洋服店店長を経て繊維業界紙に記者として入社。その後、編集プロダクションや展示会主催業者などを経て独立。業界紙やウェブなどに記事を書きつつ、生地製造産地の広報を請け負う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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