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「中華世界」復活を喜ぶ韓国人

韓国の異様な行動を岡本隆司准教授と読む(2)

2013年6月20日(木)

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 「中国への朝貢はよかった」という韓国人が増える。岡本隆司・京都府立大学准教授と彼らの心境を覗く(司会は田中太郎)。

精神文化では韓国がはるかに上

岡本隆司(おかもと・たかし)
京都府立大学文学部准教授。1965年京都市生まれ。神戸大学大学院文学研究科修士課程修了、京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学、博士(文学)。専門は近代アジア史。多言語の史料を駆使した精緻な考証で、現代の問題にもつながる新たな歴史像を解き明かす。主な著書に『近代中国と海関』(名古屋大学出版会、1999年、大平正芳記念賞受賞)、『属国と自主のあいだ』(名古屋大学出版会、2004年、サントリー学芸賞受賞)、『世界のなかの日清韓関係史』(講談社選書メチエ、2008年)、『中国「反日」の源流』(講談社選書メチエ、2011年)、『李鴻章』(岩波新書、2011年)、『ラザフォード・オルコック』(ウェッジ選書、2012年)、『近代中国史』(ちくま新書、近刊)などがある。(撮影:佐藤久)

前回は、20世紀の100年の間、中国人と韓国人は、華夷意識という理念と、強力な日本という現実のギャップに悩んでいた。しかし今、自らの興隆と日本の衰退を機に日本の劣後性を声高に指摘し、「対馬返還」まで求め始めた――という話でした。

鈴置:韓国人は中国人と異なって、何でもしゃべってしまいますから、失われた100年の間も「精神文化では俺たちの方が日本人よりもはるかに上だ」とつぶやき続けてきました。

 日本の高度成長が世界から称賛された時には、韓国紙は「エコノミック・アニマル」たる日本人の倫理性の低さを毎日のように説いていました。

 経済的に日本に追いついたと韓国が自信を深めたここ数年は、倫理性の高い平和国家、韓国が戦犯国家たる日本を叱る――というノリに切り替わっています。韓国人がいわゆる「従軍慰安婦」の像をソウルのみならず米国に建て始めたのも、その思いの具体化でしょう。

 個々人と話していても、日本に対する上から目線がはっきりしてきました。東アジアで最も民主的で開放的な国の民が、閉鎖的で遅れた国の民に口をきいてやっている、という姿勢で話す人もいます。その中には、10年ほど前までは日本人には揉み手せんばかりに近づいてきた人もいます。

朝日新聞に代わって日本の右傾化を叱る

 例えば「日本の右傾化」に対して、「日本人は倫理性が低いので、最もまともな朝日新聞さえちゃんと批判できない。だから日本の国民のために、我々、韓国のメディアが批判してやっているのだ」と語る韓国人記者も登場しています。

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「「中華世界」復活を喜ぶ韓国人」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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