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水の上を走る列車と経済回廊

2013年6月25日(火)

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 内益企業の「希望の大地」であるタイ。そのタイのどこに拠点を置くか。小売業や卸売業、そして製造業など、進出する業種や業態で考え方はいろいろだ。2011年の大洪水を振り返りながら、立地選択の決定要因を掘り下げ、ルビコン川ならぬチャオプラヤー川へ賽を投げてみたい。

タイ大洪水から2年

 早いもので2011年の大洪水からもうすぐ2年。今年も雨季がやってくる。あの当時は、水没した工場や寺院、冠水した空港など、惨状をあらわす数多くの写真が新聞やWeb上を賑わしていた。筆者自身も2度3度とタイに足を運んで、現地の様子をうかがっていた頃である。

 そんな折、工業団地への浸水が始まった10月のはじめ、タイ人の知り合いから「水の上を走る列車」という情報を聞きつけた。洪水被害が甚大なバンコク北部、アユタヤ近郊を走るタイ国鉄(北線)も冠水し、その路線を走る列車がまるで水上列車というのだ。

 現場主義の人間としては行かねばなるまい。時刻表を確認しアユタヤからバンコクへの上り列車に狙いを定める。そして作戦決行の週末、乗合ミニバン(ロット・トゥー)《注1》に乗り込んでスタート地点のアユタヤに向かう。

《注1》 世界遺産アユタヤはバンコクから北に約75km。アユタヤまでは乗合ミニバンで約1時間(60バーツ/1人程度)。満員になると即出発で本数も多く利便性は良い。タイ国鉄は快速で約2時間(15バーツ/1人、列車種別で追加料金が必要)。こちらは本数も少なくのんびり派におすすめ。

 アユタヤ駅16時5分発、バンコク駅(フワランポーン駅)行きの快速電車は、定刻より遅れてアユタヤ駅のプラットホームに入線。待ちくたびれた乗客たちと一緒にわらわらと列車へ乗り込み、人影がまばらな車内で車窓からの景色が良い席を物色《注2》する。

《注2》 普段の週末はこんな気楽に席は探せない。この時間帯は観光客や帰省帰りの人々で、車内移動ができないほど混雑し席の確保さえ危うい。しかし今回は洪水の影響からか、乗った車両には数えるほどの乗客しかいなかった。

 列車は駅員さんの手旗合図で、重く固い連結器の衝撃と共に動き始める。そして水面を疾走したのだった。

 乗ってみると水上列車は思いのほか楽しい。童心気分を満喫し、乗り合わせたタイ人の親子も嬉しそうに水面に見入っていたのが感慨深い。

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「賢者の市場戦略 ~タイ回帰のすすめ~」のバックナンバー

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「水の上を走る列車と経済回廊」の著者

加藤 耕介

加藤 耕介(かとう・こうすけ)

ITストラテジスト/EBT代表

2輪車メーカー、コンサル業界を経て、空調メーカーにてグローバルSCM構築の中心的役割を果たす。タイの生産拠点をハブにした業務改革・IT導入を実施。「企業における業務改革の主治医」を志しEBT設立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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