• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

朴槿恵訪中で韓国は中国の引力圏に入った

韓国がネギをしょって転がり込んだ中韓首脳会談(1)

2013年7月4日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 中国が韓国を引力圏に取り込んだ。中韓首脳会談で、韓国は安全保障と金融という国家の2つの命綱を中国に委ねた。韓国が中国の衛星軌道から逃れる術はもう、ないように見える。

「北」名指しの非難には失敗

 朴槿恵大統領は6月27日と28日の両日、北京で習近平・国家主席と会談した。韓国の最大の目的は北朝鮮に対し「中国は『北』より『南』を大事にし始めたぞ」と見せつけることだった。

 成功すれば、北朝鮮のテロや挑発の可能性を減らせる。自国民に対しても「韓国の国際的地位を大いに上げた」と喧伝できる。

 北朝鮮を横目ににらんでの「中国取り込み作戦」は相当程度、成功した。両首脳が27日に交わした共同声明には、焦点の北朝鮮の核開発に関して以下のような文言が入った。

・(中韓)両国は核兵器開発が朝鮮半島を含む東アジアと世界の平和と安全に対し深刻な脅威となる点で認識を同じくした。

・両国は朝鮮半島の非核化実現と、朝鮮半島の平和と安全の維持が共同の利益であることを確認した。

 ただ韓国メディアは、北朝鮮を核開発する犯罪者として名指しで非難できなかったことを悔しがった。27日の会談直後に配信された聯合ニュースの記事の見出しは「韓中頂上会談 『北の核を許さず』との明文化に失敗」だった。

 28日付東亜日報ネット版の記事の見出しも「『北の核不許可』 中国の態度は依然として曖昧……半分の成功?」だった。韓国各紙は中国が「北朝鮮を追い詰め過ぎるとまずい」との判断から、韓国の要求した文言を和らげたと報じている。

 もっとも韓国政府が自国メディアに釈明したように、名指しこそしていないが北朝鮮の核開発への強い懸念を中国が表明したことは確かだ。北朝鮮は中国からの風圧がぐんと増したと感じたろう。

気分は早くも「韓中同盟」

 それに共同声明では「政治・安全保障分野での意志疎通の強化」が重点推進分野の第1項目にうたわれた。同盟を結んでいない中韓が、これを機に軍事面でも関係強化に踏み出すのは確実だ。これも北朝鮮を圧迫する大きな武器となる。

 首脳会談に先立つ6月4日、中国人民解放軍の房峰輝・総参謀長と韓国国軍の鄭承兆・合同参謀本部議長が北京で軍事会談を開いている。鄭承兆・合参議長は翌5日には山東省・青島の中国海軍基地を訪れ、黄海を管轄する北海艦隊の田中(でん・ちゅん)司令官と会談した。

 6月6日付朝鮮日報によると、鄭承兆・合参議長は訪問先の青島から中韓両国海軍のホットラインを通じ、黄海を担当する韓国の第2艦隊司令官と通話した。

コメント15件コメント/レビュー

最後の章に全面同意です。中間の関係が歴史上長くそうであったような関係に戻るというのは喜ばしい話ではないでしょうか。■それにしても、日本は今までお節介すぎる国だったと思います。戦後70年もそうですが、戦前に関しても大東亜共栄圏で民族解放のために風呂敷を広げすぎたのが欧米につまらない言いがかりを受け続ける原因ですし。結果論ですけどね。わざわざ世界平和に手を掛けてあげるとろくなことにならないことを日本人は学習すべきです。江戸時代に戻りたい・・・。(2013/07/04)

「早読み 深読み 朝鮮半島」のバックナンバー

一覧

「朴槿恵訪中で韓国は中国の引力圏に入った」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

最後の章に全面同意です。中間の関係が歴史上長くそうであったような関係に戻るというのは喜ばしい話ではないでしょうか。■それにしても、日本は今までお節介すぎる国だったと思います。戦後70年もそうですが、戦前に関しても大東亜共栄圏で民族解放のために風呂敷を広げすぎたのが欧米につまらない言いがかりを受け続ける原因ですし。結果論ですけどね。わざわざ世界平和に手を掛けてあげるとろくなことにならないことを日本人は学習すべきです。江戸時代に戻りたい・・・。(2013/07/04)

韓国が、中国を中心としたかつての華夷秩序に回帰しているのはわかりました。一番不思議なのは、米国は韓国の行動をどう考えているのでしょうか?米国は、現在北朝鮮に圧力をかけることを最も重視しており、その米国の構想では北朝鮮包囲網には、おそらく韓国を含めているのだと思います。そのため積極的には韓国に苦言を呈しないのだ、と推測致します。もしも米国の朝鮮半島や中国の専門家にインタビューする機会がございましたら、一度韓国の行動について質問してください!(2013/07/04)

年代が大幅に異なるので単純比較は無意味かもしれませんが、遼寧の搭乗可能機数って、ミッドウェーで沈んだ赤城や加賀とそう変わりませんよね?しかもソビエトが財政難を理由に建造を中断したいわくつきの艦。アメリカの空母と比べれば、正規空母と千代田クラスの改装空母位のスペック差があると思いますが、中古空母が1隻就航した位で真剣に怯えるというのも何だか。朴大統領は1年目から切り札を切りまくっていますが、任期満了まで無事持ちこたえることができるんでしょうかねぇ。(2013/07/04)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

お客様が低価格に慣れてきている。

片岡 優 ジェットスター・ジャパン社長