• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

TPPで日本にも押し寄せるグリーン調達の世界共通ルール

ITの巨人すら認めざるを得ない公共調達規格の重要さ

2013年7月8日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 数日前、米国のEPA(環境省)から、メールをもらった。筆者がIEC(国際電気標準会議)のTC111(環境技術委員会)の議長という中立の立場で、IEEE(米国電気電子技術者協会)のEASC(Environmental Assessment Standards Committee)の苦情処理にかかわってもらえないかとの要望である。

 IEEE EASCはEPEAT(電子製品環境アセスメント・ツール)というグリーン調達規格の開発を担当してきた。ところが最近、米国のITI(Information Technology Industry Council)という情報産業の業界団体から苦情を受けたのである。ITIはアップルもそのメンバーになっている大きな団体だ。

公共調達での規格の重み

 昨年の6月のこと、あるニュースが我々の業界をにぎわした。アップルがEPEATの認定登録から脱退するとして、登録済みのコンピューターやモニターなど39製品の認定を取り下げることを主宰者側に通告した。

 しかし、その後2週間足らずで脱退を撤回してEPEATに復帰することとなった。ハードウェア担当副社長 Bob Mansfieldの名前で、実質的な謝罪宣言をしたのは異例とも言える対応である 。

 この宣言文書を読むと、アップルはこれまでに省エネや有害物質の非含有など、製品の環境負荷を削減する先進的な取り組みを独自に続けてきた自負があったため、EPEATの認定基準であるIEEE 1680.1規格「PCとモニターの環境評価」に適合することを一度は取り下げた。しかし、顧客の失望の大きさを配慮して失敗であることを認め、新たにこの規格への適合を決心したというものである。

IEEE 1680規格

 EPEATは、(1)環境にセンシティブな材料の使用、(2)再生材の使用、(3)使用済み段階(リサイクル)の考慮、(4)長寿命化、(5)省エネ、(6)使用済み製品の管理、(7)製造企業の環境経営、(8)梱包--の8つのカテゴリーに分けて51の評価項目で採点し、その結果に応じてブロンズ(最低合格ライン)、シルバー、ゴールドとランク付けするシステムだ。そしてこの具体的な評価項目を規定しているのがIEEEによる規格1680シリーズである。

コメント0

「市川芳明 世界環境標準化戦争」のバックナンバー

一覧

「TPPで日本にも押し寄せるグリーン調達の世界共通ルール」の著者

市川 芳明

市川 芳明(いちかわ・よしあき)

日立製作所国際標準化推進室主管技師長

2000年、日立製作所環境ソリューションセンタ長などを経て、現職。IEC(国際電気標準会議)TC111議長、ISO TC 268/SC1議長、ISO TC207エキスパート。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

短期保有者のいいようにさせたら、中長期で保有したいと考えている株主はどうなるのか。

貝沼 由久 ミネベアミツミ社長