• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「ワイシャツはもともと肌着」というウンチクの功罪

もう一度、「胸ポケット論争」について考える

2013年7月10日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 前回、ドレスシャツの胸ポケットのことを書いたら今までにない反響だったのでちょっと驚いている。正直に言えば、筆者はどっちでも良いではないかと思う。

 米国人向けに胸ポケットなしのドレスシャツを販売するならそれはそれで良いだろうし、日本人が胸ポケット付きドレスシャツが欲しいと言うのであれば、それに対応してくれれば良い。それだけのことではないかと思う。ただ、縫製工賃の問題で言うなら、1工程分の手間が省けるので胸ポケットなしのドレスシャツの方が少し安くなるのも事実である。

 シャツの胸ポケットについて改めて調べていたら、5月5日付のJ-CASTニュースにこんな文章があった。

 「ただ、ビジネスシーンでの『胸ポケットがついていない』シャツは昔から一般的だったわけではなく、最近の流行だとする説もある。アメリカのファッション誌・GQの編集者が執筆するブログでは、13年1月に「最近ますます胸ポケットのついていないドレスシャツが見られるようになった。ブルックス・ブラザーズが数十年前に胸ポケットをつけるのをやめ、(中略)Charvet、Turnbull&Asser、Luciano Barberaのようなもっと高級なヨーロッパのシャツメイカーもあてはまる」と書かれていた。過去10数年で、胸ポケット付きのシャツの売り上げが65%下がったという話も、前出のSHIRTSMYAWAYは紹介している」

ブルックス・ブラザーズのボタンダウンシャツに胸ポケなし

 カジュアルにも着用できるボタンダウンシャツには胸ポケットはOKだとされているが、ボタンダウンシャツを最初に考案したとされる「ブルックス・ブラザーズ」のオックスフォード生地の定番ボタンダウンシャツには胸ポケットがない。それを踏襲している「ポロ ラルフローレン」のオックスフォード生地の定番ボタンダウンシャツにも胸ポケットはない。ちなみにポロの競技の際、襟がヒラヒラして邪魔になるから、それをボタンで留める仕様にしたのがボタンダウンシャツの始まりだと言われている。

 日本では2005年以降、クールビズが推奨されている。2011年からは、それをさらにもう一歩進めたスーパークールビズとなっている。これによって真夏に上着を着ている人の方が珍しくなりつつある。ドレスシャツはもともと肌着だから「胸ポケットは不要」というわけだが、昨今の夏場の日本ではドレスシャツは上着・アウター代わりになっている。そのため、ポケットを求める声があっても筆者は少しも不思議とは思わない。

 「肌着だからポケットは要らない」「肌着だから下に肌着を着る必要はない」。ファッション雑誌ではそうレクチャーされている。筆者が若いころに読んだ「メンズクラブ」にも毎年そんなことが書かれていた。トラッド系の服装のお手本となる雑誌といえば昔は「メンズクラブ」だったのだ。

 しかし、同じく肌着出身でもTシャツというアイテムは幅広いデザインや着こなしが認められている。これは「ドレスシャツ=フォーマル用途」「Tシャツ=カジュアル用途」という違いだけなのだろうか。

コメント18

「「糸へん」小耳早耳」のバックナンバー

一覧

「「ワイシャツはもともと肌着」というウンチクの功罪」の著者

南 充浩

南 充浩(みなみ・みつひろ)

フリーライター、広報アドバイザー

1970年生まれ。洋服店店長を経て繊維業界紙に記者として入社。その後、編集プロダクションや展示会主催業者などを経て独立。業界紙やウェブなどに記事を書きつつ、生地製造産地の広報を請け負う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

企業や官公庁の幹部のメールボックスの内容が、まるごと数十万〜数百万円で売られている事例もある。

名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官