• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「頑張り屋さん」がチームをダメにする

精神論より行動・言葉の定義が強くなる秘訣

2013年7月11日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 私たちのチームは、1983年の11月に企業内同好会としてスタートし、今年で30周年を迎える。「企業の寿命は30年」という言葉もあるが、ここまで良く続いてきたと思う。

 1988年に同好会から実業団チームとなり、2002年にクラブチーム化、2003年に現在のオービックシーガルズとなってこれまで、社会人優勝7回、日本選手権優勝6回。Xリーグでの勝率は8割3分7厘。この戦績は、関わった選手・スタッフのべ3000人、支援し観戦くださった方々100万人以上の手で積み重ねてきたもの。今回は、私たちがこの30年間、大切にしてきたこと、チームの原点のようなものに触れてみたい。

 同好会から実業団スポーツ(今や懐かしい響きでもあるが)に格上げしようと動いていた1990年頃、本格的なチーム強化の一貫として、それまでの我流ではなく、強豪チームで経験を積んだ方にヘッドコーチをお願いしようということになった。相手は、京都大学ギャングスターズを最初の日本一に導いた司令塔QB(クオーターバック)の大社充氏(現ブルザイズ東京監督/代表)。つてを辿ってようやくお会いできた。その時の会話。

 「うちのヘッドコーチになってくれませんか?」
 「命をかけられますか?」
 「……。命まではかけられませんが、頑張ります」

「頑張ることが一番良くない」

 いきなり命をかけられるかどうかを質されるとは…。オービックシーガルズの生みの親でもある当時の稲葉泰成部長と顔を見合わせながら、ようやく答えたのを覚えている。

 大社氏は続けた。

 「頑張るというのは一番良くない。頑張って結果が出なかったら最悪です。結果につながらないのなら、最初から頑張らなくて良いのです」

 意味が分からない…。

 「じゃあ、どうすれば…?」
 「ちゃんとやる。それだけです」

 「命をかける」「ちゃんとやる」。びっくりしたものの、勝つということの奥底に潜む凄さ、大げさに言えば新しい世界観に触れたような出会いであった。

 結局大社氏には、ヘッドコーチをその後3年間務めていただいた。

 「練習でもなんでも、ただ汗をかけば良いのではない。自分で目的意識を持って練習にやって来い。例えそれが、5分しか参加できない事情であっても100%コミットせよ。5分のために死力を尽くせ」 

コメント1

「オービックシーガルズの最強チームの作り方」のバックナンバー

一覧

「「頑張り屋さん」がチームをダメにする」の著者

並河 研

並河 研(なみかわ・けん)

オービックシーガルズGM

1961年9月17日生まれ。奈良県出身。アメリカンフットボール人生は筑波大学に始まり、30年超。現役時代のポジションはOL→DL。2002年からチーム運営会社、OFCの代表取締役を務める。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

大橋 誠

大橋 誠(おおはし・まこと)

オービックシーガルズ ヘッドコーチ

1965年6月9日生まれ。兵庫県伊丹市生まれの東京育ち。1989年リクルート入社。リクルートシーガルズ(現オービックシーガルズ)で8年プレーした後、コーチに。2000年にヘッドコーチ就任。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

誰もやらない領域を根気強く続けられるかが成功の秘訣。

田坂 正樹 ピーバンドットコム社長