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「中国か米国か」国論が割れ始めた韓国

韓国の識者が語る韓国人の本音(2)

2013年7月19日(金)

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 前回は韓国の匿名の識者、A氏の「急速な対中傾斜には韓国人も不安を抱く」という意見を紹介した。今回は「韓国は海洋勢力側に残るのか」、「日韓関係は修復可能か」を話し合う。

先制パンチで勝負する朴大統領

鈴置:「急激な対中傾斜」を懸念する記事が載った7月1日付の東亜日報。同じ紙面にもう1本、興味深いコラムが載りました。

 論説委員室長が書いた「オバマ、習近平、次は安倍だ」です。「感情を捨て国益を考慮し、日韓首脳会談に臨め」という主張です。ほかの新聞にもそうした記事が載り始めました。

 Aさんが指摘される「中国1点買いの修正」の一環ということなのでしょう。中国を念頭に今、米国が必死で日韓関係の改善を図っていますから、それも反映したと思われます。

A:米国の圧力があったとしても、朴槿恵大統領が日本との首脳会談を受けるかは疑問です。日本人には朴槿恵大統領に対する大いなる誤解がある。

 父親である朴正熙元大統領は日本と深い関係がありましたが、朴槿恵大統領は反日教育を受けた世代です。そして、父親が日本と深い関係にあったからこそ、反日にならざるを得ないのです。

鈴置:朴槿恵大統領は北朝鮮に対しても財閥に対しても、まず初めに一発、先制パンチをお見舞いして、相手に言うことをきかせる作戦に出ています。日本に対しても同様ですね。

「そんなに中国が好きなら」と日本

 一方、日本側も韓国との首脳会談を開く雰囲気にはありません。最近、日本政府の高官から中韓の通貨スワップについて質問を受けました。

 私が、韓国は中国に生殺与奪の権を握られたと説明したうえ「スワップを延長してもらう過程で、韓国は中国から相当な無理難題をふっかけられるかもしれない」と言ったら、高官氏は「そりゃ結構」とつぶやいていました。

 2年前でしたら「中国に取り込まれないよう、韓国とスワップを結び直そう」と日本は動いたと思います。

 それが「そんなに中国が好きなら、一度、中国に怖い目に遭わされてごらんなさい」といった冷ややかな態度に変わったのです。「どのみち韓国は中国側に行くのだ」という認識も広まっていますし(注)

(注)鈴置氏の近未来小説『朝鮮半島201Z年』(日本経済新聞出版社、2010年)の中では韓国は日本と関係が悪化したため、中国とのスワップに頼らざるを得なくなり経済的植民地に転落する。日本に「一刻も早く中国側に行ってもらい、つらい“中国世界”を体験してもらえばいい」との空気が生まれ(108ページ)、韓国を助けなかった結果だ。

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「早読み 深読み 朝鮮半島」のバックナンバー

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「「中国か米国か」国論が割れ始めた韓国」の著者

鈴置 高史

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)

日本経済新聞社編集委員

1977年、日本経済新聞社に入社。ソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~2003年と06~08年)などを経て、04年から05年まで経済解説部長。02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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