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なし崩しで振り出しに戻りつつある「公務員制度改革」

安倍首相の本気度が問われる

2013年7月19日(金)

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 安倍晋三首相は6月28日、首相官邸で国家公務員制度改革推進本部の会議を開いた。推進本部は3月に持ち回りの本部決定を行っているが、実際に会議を開いたのは安倍内閣になって初めて。参議院議員選挙を前に「公務員制度改革」に取り組む姿勢をアピールした格好だったが、実はこの会議は安倍内閣としては最初で最後のものとなった。というのも推進本部とその事務局が7月10日をもって消滅したからである。

 この推進本部は2008年に施行された国家公務員制度改革基本法に基づいて設置されたが、実は5年間の時限措置だった。5年の間に一気に公務員制度改革を進め解散することになっていたのだ。その期日が到来したわけである。

 もちろん当初予定されていた公務員制度改革が完了したわけではない。基本法に基づいて国家公務員法改正案が繰り返し国会に出されたが、いずれも廃案になっている。むしろ具体的な改革はほとんど進まなかったと言っていい。では、安倍内閣として今後の公務員制度改革をどうするのか。その方針が、この最後の会議で「今後の公務員制度改革について」という文書として「本部決定」された。

今回の方針は、一言でいえば「緩い」

 公務員制度改革は第1次安倍内閣が最も力を入れたテーマだった。公務員制度改革は「天下りあっせんの禁止」を盛り込んだ2007年4月24日の閣議決定からスタートした。当時、予算や権限を背景とした押しつけ的な斡旋が行われているとした政府の答弁書を出すにあたり、当時の事務次官4人が公然と反対したが、それを「事務次官会議なんて法律でどこにも規定されていない」として押し切るなど霞が関を敵に回しながら闘ったのも安倍首相だった。事務次官会議で了承を得たものだけを閣議にかけるという不文律をぶち破ったのである。

 だが、今回決定された方針からは、そんな安倍首相の強い意志が感じられない。ひと言で言えば「緩い」のだ。

 第1次安倍内閣の閣議決定にあった「再就職に関する規制」といった言葉は姿を消した。もちろん「天下り」という言葉もない。「退職管理の適正化」という言葉だけが出て来るが、これも過去の取り組みとして触れられているだけで、すでに問題解決済みという扱いなのだ。もはや、押しつけ的な天下り斡旋など日本から姿を消したという判断のようだ。

 では何を改革するのか。「改革の必要性」としてこう書かれている。

コメント2件コメント/レビュー

公務員制度改革をやらなければ、日本の再生は、不可能です。今後に注目したいと思います。(2013/07/19)

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「なし崩しで振り出しに戻りつつある「公務員制度改革」」の著者

磯山 友幸

磯山 友幸(いそやま・ともゆき)

経済ジャーナリスト

ジャーナリスト。1962年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒。日本経済新聞で証券部次長、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、「日経ビジネス」副編集長・編集委員などを務め2011年3月末に独立。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

公務員制度改革をやらなければ、日本の再生は、不可能です。今後に注目したいと思います。(2013/07/19)

公務員制度改革は国会議員制度改革とセットでなければ絶対実行されることはない。今まで血税を食い物にしてきたのは国会議員も公務員も同じであるからだ。まず議員が覚悟と意思を見せるべきだ。定数削減はどうなったのか。議員年金は今のままでいつまで続くのか。何故国会議員に年齢制限がないのか。民間企業のルールから考えればおかしな事だらけ。選挙期間くらいこの話題をもってきて欲しいと期待しているのに、議員や候補者はもちろん、マスコミもなぜか口を噤んだまま。アベノミクスはいつまでも続かないし、成長戦略も打ち出の小槌にはなりえない。手遅れになる前に今すぐ、無駄な支出を削減するべき。(2013/07/19)

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