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巨大風車の初航海、東京湾を縦断し、太平洋を行く

「海ほたる」から見た仰天の光景

2013年7月18日(木)

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 連載第1回でご紹介した浮かぶ巨大風車が、まるで船のように海を航行し、東京湾沿岸部の工場から福島県沖へと移動しました。

 福島県沖に世界初の浮体式洋上ウインドファームを造る巨大プロジェクト。このプロジェクトを率いる丸紅国内電力プロジェクト部の福田知史部長とともに進捗を追いかける連載の第2回は、浮かぶ巨大風車の初航海の様子をお届けします。

(取材/構成:日経ビジネス編集部・山根小雪、撮影:的野弘路)

 こんにちは、プロジェクトマネージャーをしている丸紅の福田です。7月1日に、ようやく福島県小名浜港に浮かぶ風車が到着しました。高さ100メートル以上の構造物が東京湾を縦断し、太平洋を曳航されていくのです。いやあ本当に緊張の連続でした。

 陸上に建てる風車は、大型トラックで建設現場まで運びます。ですが、今回の浮かぶ風車は、まるで船のように海を「航海」して小名浜港までやって来ました。

 組み立て作業をした三井造船千葉事業所は東京湾沿岸部にあります。風車は6月28日に千葉事業所を出発。8隻の船に取り囲まれて東京湾を縦断し、3日の航海を経て小名浜港までやってきました。

 6月28日の朝9時には東京湾アクアラインの「海ほたる」の脇を、風車を取り囲んだ船団が通過しました。漁船やタンカーの合間を縫って東京湾を風車が航海するなんて前代未聞です。

東京湾アクアラインの海ほたるサービスエリア脇を通過する浮体式風車。風車の前方の3隻と後方の1隻とロープで風車をつなぎ、牽引している。前後左右には、周囲の船との接触などを防ぐために警戒艦4隻が囲む

 浮かぶ風車は、三井造船千葉事業所の「ドライドック」で最終的な組み立て作業を行いました。ドックとは、造船所の船の組み立てスペースのこと。ドライドックとは、地面を深く掘った組み立てスペースで、ゲートを開ければ完成した船をそのまま海へと出すことができます。

コメント4件コメント/レビュー

ぞくぞくする内容です。是非ドキュメントで放映を企画戴けませんか(2013/07/22)

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「巨大風車の初航海、東京湾を縦断し、太平洋を行く」の著者

山根 小雪

山根 小雪(やまね・さゆき)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション、日経エコロジーを経て、2010年1月から日経ビジネス記者。エネルギーを中心に、自動車や素材など製造業を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ぞくぞくする内容です。是非ドキュメントで放映を企画戴けませんか(2013/07/22)

今のタイミングでの大規模浮体技術の確立は大賛成です。この技術を洋上メタンハイドレート採掘プラットフォームに転用する事ができますし。(2013/07/19)

年間CO2排出量=年間燃料削減には寄与しますが、コントロールできない風力、太陽光は所詮補助にしかならない。潮力、地熱など安定的に発電できる方法の技術開発にこそ期待すべき。一方、比較的風が安定しており、台風のような凶悪な嵐も無い欧米に海上風力発電を売ることで商業的に儲ける意図があるなら意味が有る実験ではある。欧州でも風力発電機を設置できる土地はだんだん無くなって来ているので。いずれにせよ、環境にやさしいという「言い訳」無しで、コスト面で現状のエネルギーよりメリットを打ち出せる物を開発していただきたい。(2013/07/18)

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