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人生は「駐車場理論」で突き進もう

「ハーバード大学の女性総長ではありません、総長です」

2013年7月19日(金)

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(写真:ReutersAFLO)

 世界の最高学府のひとつであるハーバード大学の総長が、女性であることをご存知だろうか。ドリュー・フォーストは、380年近い歴史を持つ同大学の28代目、そして初めての女性総長だ。

 2007年に就任して間もなく、フォーストは「私は、ハーバード大学の女性総長ではありません。ハーバード大学の総長です」と言った。女性だからと、特別の目で見られることを拒否して、時代遅れな世間の騒ぎをあらかじめ封じたのだろうが、それと同時に、このハーバード大学をさらなる高みに率いていくのだという、責任感を表明したものでもあっただろう。

 けれども、フォーストはもともとそんなリベラルな環境に育ったわけではなかった。育ったのはバージニア州。家系は上院議員やプリンストン大学の総長も輩出した名家で、父親はサラブレッドの飼育をビジネスにしていた。アメリカでも南部州に属するこの地域は、当時も古い慣習が残り、また黒人に対する分離政策も残存していた。

 そして、フォーストの母の口癖はこうだった。「結局世の中は男が牛耳っているのよ。それを早めに知った方が、苦労しなくて済むのよ。ね、いい子ちゃんだから」。

 家庭の雰囲気は、何事にも波風を立たせずに過ごし、毎日の生活では、人付き合いやテーブルマナーや礼儀といったものが大切だった。そんな中で、普通の少女として育ったフォーストは、そのままいけば「南部の金持ちの妻」になっていたはずだと、当時を知る友人は語っている。

 だが、目立った反抗はしなかったものの、フォーストはそんな環境をすべて受け入れていたわけではなかったようだ。親に言われるままに習い事もしたが、社交界のパーティーにデビュッタント(上流階級や貴族の娘で、初めて社交界デビューする者)として出席するようなことには抵抗を示したという。そして早々と、中高一貫の全寮制女子校へ進学して、親元を離れたのだ。

忘れられない女性との出会い

 そこからフォーストは、ペンシルバニア大学大学院に入学するまでずっと女子校で教育を受けた。その女子校は、女性一人一人に自らの考え方を確立させ、自信を持って自立するように促した。またフォーストは、女子校の環境の中で、何人かのロールモデルにも出会う。

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「人生は「駐車場理論」で突き進もう」の著者

瀧口 範子

瀧口 範子(たきぐち・のりこ)

ジャーナリスト

シリコンバレー在住。テクノロジー、ビジネス、社会、文化、時事問題、建築、デザインなどを幅広く日本のメディアに寄稿。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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