• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

大企業での成功体験が再就職を阻む

キャリアコンサルタントの古川晶子さんに聞く

2013年8月2日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 東京都が設置する就職支援施設、東京しごとセンターは、シニア層を対象にした再就職支援セミナーを数多く開いている。その1つ「シニア中小企業サポート人材プログラム」は大手・中堅企業の出身で10年以上のマネジメント経験を持つ人(55~64歳)を対象に、これまで培ってきた能力を活かして中小企業に再就職するための心構えを教える。受講者は1日5時間の講義を15日間受け、中小企業での働き方をみっちりと学ぶ。年4回のプログラムは、毎回、定員の25人を大きく上回る50人程度の応募があり、受講者の70%が再就職に成功しているという。

 このプログラムの初日と2日目を受け持つのがキャリアコンサルタントの古川晶子さんだ。大きな会社で長く働いてきた人には、どうしても大企業社員としてのものの考え方や行動の仕方が染み付いている。それが再就職を阻むことは多い。新しい環境を自ら求め、それに適応していけるよう受講者を導く古川さんに、中高年会社員が再就職するために必要な準備を聞いた。

中高年会社員の再就職を阻むものは何でしょう。

古川晶子(ふるかわ・あきこ)氏
人材ビジネスなどを経て、2006年にキャリアコンサルタントとして独立。「人と仕事の幸せな関係性」をテーマに企業、大学、行政などの研修企画・講師、新聞コラム執筆などを行う。さいたまキャリア教育センター代表理事。

古川:本人の成功体験だと思います。

 東京しごとセンターの「シニア中小企業サポート人材プログラム」では、成功体験のワークシートを記入してもらいます。皆さん、大企業や中堅企業の中で経験してきた成功のエピソードをいくつも挙げてくれますが、そのほとんどが、在職していた会社の資金やマンパワー、事業方針といった外的な要因があったからなし得た成功です。そのことに気づく必要があります。大企業出身者が中小企業の社長から再就職のための面接を受けるとき、どれだけ華々しい成功体験を披露しても、「うちはそんな仕事やってないよ」の一言で終わってしまうからです。

仕事における成功体験というのは会社員にとって自らの存在意義の根幹のようなものです。それを自ら否定するというのはキツいですね。

「採用の仕方に問題がある」と文句を言う人も

古川:否定する必要はありませんが、それに拘泥すると、大きな会社に勤めていた中高年が再就職の最初の一歩を踏み出すのはとても難しくなります。再就職支援会社に登録した中高年の大企業出身者の中には、自分から全く仕事を探そうとしない人が少なくありません。1つの会社に勤め続けて偉くなり、でも最後には意に反する形で退職を選ばざるを得なかった人に、こうした傾向が強く表れます。過去に区切りをつけ、目の前の現実を直視するというステップに進めないのです。それでは再就職活動が遅れるばかりです。それに気づいてもらうために、カウンセラーが相談に乗るのですが、新しい環境に飛び込もうと気持ちを切り替えてもらうのは本当に難しいのです。

コメント3

「50歳からの転進大図鑑 逃げ切れない世代の戦い」のバックナンバー

一覧

「大企業での成功体験が再就職を阻む」の著者

三橋 英之

三橋 英之(みつはし・ひでゆき)

日経トップリーダー事業開発部長

1988年一橋大学卒業、日経BP社入社。日経ビジネスで自動車、電機、流通などを担当。日経ビジネスアソシエ副編集長、日経レストラン編集長を経て、2012年9月から現職。日本の食と食文化を海外に伝える各種プロジェクトを企画・実施する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

日本全体として若い世代にもっと所得の分配をしていくべきだと思う。

川野 幸夫 ヤオコー 会長