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「風まかせ」の批判を乗り越える風力発電

カリフォルニア州は再エネ比率3割の目標に着々

2013年8月19日(月)

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 風力発電は、風まかせの不安定電源とされ、その導入量には自ずと限界があると言われ続けてきた。欧州に比べて送電網が脆弱とされる米国では、特にインフラが隘路になり、一定以上の普及は難しいという印象がある。しかし、オバマ政権のグリーンニューディール政策や州政府のRPS(Renewable Portfolio Standard、再生可能エネルギーポートフォリオ基準)政策などにより、着実に普及し、風力発電の全体に占める割合が10%を超える州が11となり、瞬間的ではあるがカリフォルニア州は3割を超えた。最近は特に大きな停電を生じていない。いったい何が起こっているのか。

最大発電量を次々と更新するカリフォルニア 

 カリフォルニア州での、再エネの存在感が高まっている。同州は、2020年までに発電に占める再エネの割合を3分の1までに高めることとしている。ジェリー・ブラウン州知事は、再エネ推進に積極的だったアーノルド・シュワルツェネッガー前知事を引き継ぐ形で、2011年に正式に義務量とした。

 資源が豊富な風力および太陽光発電の建設が進み、また再エネの調達義務を負う3大電力会社--パシフィック・ガス&エレクトリック(PG&E)、サザン・カリフォルニア・エジソン(SCE)、サンディエゴ・ガス&エレクトリック(SDG&E)も、積極的に対応してきた結果、州内の再エネ比率は着実に上昇している。

 2013年に入り、風力による発電量は最大値を次々と更新している。3月13日に394万kW、4月5日に410万kWそして4月7日には、瞬間的に420万kWを記録した。その時間帯では発電に占める割合は18%に達した。これは、報道でも大きく取り上げられた。なお、その時点でカリフォルニア独立運用機関(CA-ISO)の系統に接続されている風力発電容量は590万kWである(一部はメンテで休止中)。

 4月7日は、日曜日であったが、夕方の18時44分に風力発電は420万kWを記録した。このときの総出力は2400万kWであり、風力のシェアは17.5%となった。また、同日のピーク電力は16時7分の2743万kWであるが、15時頃には太陽光を含めた再エネ全体では668万kWを記録し、そのときの総発電量2315万kWに対して28.8%を占めた(資料1)。

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「「風まかせ」の批判を乗り越える風力発電」の著者

山家 公雄

山家 公雄(やまか・きみお)

エネルギー戦略研究所所長

日本政策投資銀行でエネルギー、環境などの融資・調査を担当。2009年からエネルギー戦略研究所で再生可能エネルギ-、スマートグリッドなどを研究。中立的なエネルギー・シンクタンクを心がけている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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