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住民が勝手に助けてくれる会社

巨大財閥から教えてもらったこと

2013年8月12日(月)

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前回に続く動画企画の第2弾。なぜ、千葉県の山間部を走るローカル線、小湊鐵道が黒字になるのか。実は、周辺の住民が「勝手連」として、駅や周辺を清掃している。また、イルミネーションや花の種蒔きなど、「集客戦略」まで勝手に進めていく。「奇跡の鉄道」を描く映像の2回目は、そんな「勝手連」を支える男たちにスポットを当てた。その経営を築いた中興の祖、石川信太元会長について、孫にあたる石川晋平社長の言葉も併せて綴っていく。(下記の動画と、「日経ビジネス」8月12・19日号の関連記事をご覧ください)

ローカル線の経営が厳しい時代に黒字を続けています。その支えになっているのが、地元住民の「勝手連」としての清掃や集客戦略ですね。

石川:そう。もう勝手にね、駅や周辺をきれいにしてくれる。私はさ、いい意味でやっぱり「公私混同」というか、「分けない」という発想がいいと思っている。仕事とプライベート(の境界線)なんて、元からそんなものはない、という考え方ですよ。(下記の動画をご覧ください)

②俺の小湊鐵道 ●動画①はこちら

 だから、主役は小湊鐵道ではなくて、「地域」だと思っている。それで、山間部の各駅には、それぞれ地元のオヤジが勝手に集まった(ボランティア)団体が10以上あるわけ。それをとりまとめている連合会もあって、松本靖彦さんという人が連合会長をやっている。

 彼らは3カ月に1回ぐらいのペースで集まるんだけど、途中から酒がまわって、最後は言い争いになって終わるんだって。なんで言い争いになると思う?

「お前のところは、ちゃんとできていない」とか怒るんですかね。

石川:いや、逆でね、「お前の所もすごいけど、俺の所の方がもっとすごいぞ」って自慢し合っている。「すげえことやってるぞ」って。

小学生みたいですね。

石川:それで、連合会の「活動の趣旨」を書いてある紙をもらったんですよ。そこに、「小湊鐵道には要求しない」とうたっている。「我々は勝手連なんだ」と。それを見て、「いやあ、ありがたいな」と思いました。

松本さんは仕事は何をしているんですか。

石川:もともと、地元の中学校の校長先生です。それで、今は飯給駅の掃除や草刈りをやってくれる。

 もう一人の「松本さん」もいてね。里見駅に松本正雄さんという(ボランティア団体の)会長がいる。彼は里見駅の駅舎を使って、喫茶店を始めたんですよね。今年の春まで、里見駅は無人駅だったので、駅舎を使っていなかった。そこで、喫茶店をやって弁当やケーキを売ったわけ。また、地元の農家のおばちゃんとかが集まって、自分で作った野菜なんかも売ってますよ。

コメント4件コメント/レビュー

「「そんなのは放っておけ」と。だって、田舎の無人駅なんだから」うーん、おおらかでいいですね。人が密集していなければ、嫌なら離れればいいだけで、他人に気を使いすぎる必要もないし、他人に干渉しすぎる事も無いのでしょうね。地方に転勤して、都市の便利さを享受していたつもりがいつの間にか快適さを失っていたことに改めて気が付きました。(2013/08/12)

「動画で見る「企業研究・小湊鐵道」」のバックナンバー

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「住民が勝手に助けてくれる会社」の著者

金田 信一郎

金田 信一郎(かねだ・しんいちろう)

日経ビジネス編集委員

日経ビジネス記者、ニューヨーク特派員、日経ビジネス副編集長、日本経済新聞編集委員を経て、2017年より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「「そんなのは放っておけ」と。だって、田舎の無人駅なんだから」うーん、おおらかでいいですね。人が密集していなければ、嫌なら離れればいいだけで、他人に気を使いすぎる必要もないし、他人に干渉しすぎる事も無いのでしょうね。地方に転勤して、都市の便利さを享受していたつもりがいつの間にか快適さを失っていたことに改めて気が付きました。(2013/08/12)

特定の論調に記者が平然と誘導する記事スタイルがビジネス誌でも一般化しだしたのは、NHKの「プロジェクトX」が当たった頃からですかね。公共交通を維持する意義は理解できますし、地域密着で存続を模索する地方鉄道の経営を美談仕立てにすることは可能なのでしょうけれども、先にコメントされた方のバスの話と同様に、小生もこの会社の走らせるタクシーで不愉快な思いをさせられましたし、分煙不徹底、分煙努力の放棄を「吸う権利」とかで開き直られても、都会人士である小生などは困惑するばかりです。該社を持分法子会社とするK電鉄や、同電鉄が筆頭株主であるOランドなどの顧客重視姿勢とこうも違うもんかと思います。(2013/08/12)

こんな時代に、ほんものの日本人を見せつけられました。(2013/08/12)

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夢の実現にあたっては強く「念ずる」。そうした心構えを支えにビジネスの世界の荒波を渡ってきました。

後藤 忠治 セントラルスポーツ会長