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「主導権」にしがみつく意味などない

「猫の手サービス」で3800万ドルを調達した若き女性エンジニア

2013年8月23日(金)

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タスクラビットの開発のきっかけにもなった愛犬コービー

 「2年間ずっと失業中だっだけれど、先週は5日間で700ドル以上も収入があった。これは本当に素晴らしいよ!」

 タスクラビットの創設者兼CEOのリア・バスクのツイッターに、最近ある男性がこんなメッセージを送ってきた。彼は、就職ができなくても、タスクラビットによって自分の腕で稼げることを学んだ一人だ。そのツイートにすぐさまバスクは答えた。「嬉しいわ!」。

 タスクラビットは、ちょっとした用事をして欲しい人とできる人を仲介するサイトである。ラビット(ウサギ)が走って、こまごまとしたことをやってくれるイメージは、日本で言えば「猫の手」。猫の手の欲しい人と、猫の手になれる人。それを、ほぼ即座につなげるのだ。

 用事はいろいろある。スーパーでの買い物もあれば、クリーニング屋に洗濯物を持って行くという仕事もある。家の掃除、ペンキ塗り替え、犬の散歩といった用事もあれば、自宅にサーバーを設置する、食事を作る、記念写真を撮るといったようなちょっと専門的な仕事もある。いずれにしても、手伝って欲しい人が希望を投げかけると、できる人が名乗りを上げ、料金を交渉し、仕事が終われば報酬が支払われる。仕事をする人の信用度も、これまで仕事を頼んだ人からの投票で点数がつけられていて、安心して用事が頼めるしくみになっている。

 タスクラビットは、ボストン、サンフランシスコ地域から始まって、ニューヨーク、ロサンゼルス、ヒューストンなど、現在全米14地域にまでサービスを広げている。2008年に創設され、5年後の現在すでに社員を60人も抱えるほどに成長。ベンチャー・キャピタルからCラウンド(VCが参加した3回目の投資ラウンド)まで3800万ドル近い資金を受け、急拡大中だ。

 テクノロジー業界の起業家は数あれど、誰もが抱えている古い問題を「こんな手があったか」という方法で解決した例は、実はまれだ。そして、タスクラビットはそんな古い問題を解決しながら、結果的には「仕事」自体の概念も変えてしまったという、社会的なインパクトもあるサービスなのだ。

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「「主導権」にしがみつく意味などない」の著者

瀧口 範子

瀧口 範子(たきぐち・のりこ)

ジャーナリスト

シリコンバレー在住。テクノロジー、ビジネス、社会、文化、時事問題、建築、デザインなどを幅広く日本のメディアに寄稿。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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