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UAEで世界最大規模の太陽熱発電所が稼働

化石燃料が枯渇する前に再エネ転換を図る中東・北アフリカ

  • 藤堂 安人

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2013年8月26日(月)

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 化石燃料が豊富に産出されることで知られる中東・北アフリカ諸国。しかしこれらの国々がこのところ注目しているのが、化石燃料に代わる代替エネルギーである。各国とも化石燃料は貴重な外貨獲得手段で経済成長の源泉であることから、できるかぎり温存し、将来化石燃料が枯渇する前に、代替エネルギーを育成しようという長期的な戦略を掲げているからだ。特に夏の気温が50℃にもなり、1年中太陽が照りつける気候風土から太陽エネルギーなどに着目、世界最大クラスのプロジェクトが一斉にスタートしている。

 中東・北アフリカ諸国の中で太陽エネルギー戦略をいち早く推進しているのがUAE(アラブ首長国連邦)。2006年にムハンマド皇太子の主導で、「マスダール・イニシアチブ」と呼ばれる再生可能エネルギー中心の資源開発の方針が打ち出された。具体的には、

(1)再生可能エネルギーで100%まかなう「マスダール・シティ」の建設
(2)再生可能エネルギー研究の世界拠点の創設
(3)世界の再生可能エネルギー事業に投資
――という3事業を推進している。

 このうちマスダール・シティは、アブダビ近郊の砂漠で、面積約6.5平方キロメートルに人口約5万人の人工都市を2020~2025年にかけて完成させる巨大都市開発プロジェクト。2010年10月には、マスダール科学技術研究所(MIST:Masdar Institute of Science and Technology)の6棟が完成、ビルの屋根には太陽光発電パネルと太陽熱温水器を設置して、施設内で使用するほとんどの温水と30~35%の電力を供給している。残りの電力はシティ内のメガソーラー(図1)から供給される。

図1:マスダール・シティ内に建設された10MWメガソーラー(撮影:日経BPクリーンテック研究所)

省エネ目標未達なら赤いLEDを点灯

 ユニークなのは中庭にウインドタワーが設けられていて、上から風を取り込むことによって、キャンパス内の温度を平均6℃下げていること。四隅には、LED照明が設置されており、キャンパス全体で省エネ目標(アブダビの平均的家庭よりも50%以上省エネ)が達成された場合には緑色、未達成の場合には赤色が点灯して、赤色の場合には居住者はエアコンの温度を上げたりといった省エネ活動を推進するインセンティブになっている(図2)。

図2:マスダール科学技術研究所の建物とキャンパス内に設置されたウインドタワー(撮影:日経BPクリーンテック研究所)

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