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アトランティス発見!のニュースに一番驚いたのは当事者でした

「幻のアトランティス発見」顛末記(1)

2013年8月27日(火)

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 「しんかい6500、アトランティスの痕跡発見か?」

 2013年5月6日、このニュースが日本中を駆け巡りました。

 アトランティス。
 古代ギリシアで、かのプラトンがその存在を示唆した幻の大陸。
 ギリシア神話の神ゼウスの怒りで一夜にして沈められたという文明の土地。
 後に、実在したのでは、とさまざまな説がさまざまな人によって唱えられ、現代においてはSF小説から漫画からアニメにいたるまで幾多の作品に登場した、魅惑の存在。謎の場所。

 実は、わたくしめもアトランティスが登場する漫画『百億の昼と千億の夜』を何度も読み返したクチです。そのアトランティスが見つかった、というのです。南米はブラジルの沖、大西洋で。

「マジかよっ!」

 日本からの「ニュース」を見て驚いたのは? はい、ほかならぬその「しんかい6500」で南米の海底調査を行っていた、当の「アトランティス発見者」であるところの、私を含むJAMSTEC(海洋研究開発機構)の「よこすか」船上にいたサイエンティストたちだったのでした。

潜水艇「しんかい6500」と調査船「よこすか」(写真提供:JAMSTEC)

 その日、私たちは「一仕事」終えて、潜水艇「しんかい6500」を積んだ調査船「よこすか」の船上でのんびりしておりました。場所は、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロ。日本とブラジルの共同研究で、ここブラジルの海で「とある発見」をして4日ほどたったときでした。

 と、夕方、突然、インターネットをチェックしていた研究者のひとりが騒ぎ出しました。

 「おい、俺たちが『アトランティス』を発見した、って、日本のネットで大騒ぎだぞ!」

 ア、アトランティス?

 日本とブラジルはちょうど半日の時差があります。私たちがブラジル沖での「とある発見」を報告したのがブラジル時間でお昼前。日本のJAMSTEC本部がメディア発表を行い、「とある発見」ニュースが流れたのは、それから数時間後。私たちがまさに船上でのんびりしているとき。ちょうど日本の深夜でした。

 日本時間の深夜に流された「JAMSTECが古代大陸をブラジル沖の海底で発見」というニュースは、どうやら深夜も起きているネット系の方々のココロにいたく刺さったようなのでした(わたくしめも、そっちは嫌いじゃないので、よーくわかります)。

コメント4

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「アトランティス発見!のニュースに一番驚いたのは当事者でした」の著者

豊福 高志

豊福 高志(とよふく・たかし)

JAMSTEC研究員

(独)海洋研究開発機構海洋・極限環境生物圏領域(Biogeos, JAMSTEC)チームリーダー。静岡大学大学院理工学研究科博士課程修了、理学博士。専門は地球生物学、実験古生物学。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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松﨑 曉 良品計画社長