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自由な日本の研究チームにびっくりのブラジル勢

「幻のアトランティス発見」顛末記(3)

2013年8月29日(木)

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 2013年4月13日。首席研究者である北里洋さんやブラジル側研究者、櫻井利明指令率いる「しんかい6500」のパイロットチームも船上に勢揃いしました。この日ケープタウンは快晴。午前10時、漁野船長以下40余人の乗組員によって「よこすか」は係留索が全て解かれ、テーブルマウンテンをバックに調査海域であるブラジル沖に向けて出港です。

長い回航期間を利用して毎日ミーティング

 調査海域はブラジル沖。ケープタウンからは4500km西方、1週間以上の道のりです。この長い長い回航期間を利用して、毎日サイエンスミーティングが持たれました。

 日本側とブラジル側が、調査海域での面白そうなポイントはどこか、これまでの調査では何がわかっているのかを話し合い、双方の目的をすりあわせ、調査地点や内容についてかなり細かく詰めていきます。

 このミーティングは実に有益でした。

 今回、日本大学准教授の荒功一さんが参加していました。荒さんは博士号をサンパウロ大学で取得した、半分ブラジル側みたいな人です。ケープタウンでブラジル側の研究者と出会った途端、流暢なポルトガル語を話しだし、ブラジル人顔負けのラテンのテンションで旧交を温めていました。

リオデジャネイロまで6061km。ちなみに大阪までは1万4330km

 この荒さんがブラジルと日本の研究チームのノリをうまくつないでくださいました。今回の航海の影の立役者です。

 後から聞いたのですが、荒さんによれば、ブラジル側は当初少なからず疑心暗鬼だったようです。日本との共同航海研究は初めてのうえにJAMSTECの船と潜水艇で調査するわけですから、研究のおいしいところはすべて日本側に持っていかれるんじゃないか、と心配していたらしいのです。

 けれども、日本とブラジルの研究者すべてが勢揃いし、毎日「よこすか」船上でミーティングを行い、交流を深めていくことで、懸念は消え去ったようです。むしろ、JAMSTECの研究チームが上意下達でなく、年齢に関係なくさまざまな研究員たちが自由に意見を出し合っているさまに、ずいぶん驚いたそうです。

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「自由な日本の研究チームにびっくりのブラジル勢」の著者

豊福 高志

豊福 高志(とよふく・たかし)

JAMSTEC研究員

(独)海洋研究開発機構海洋・極限環境生物圏領域(Biogeos, JAMSTEC)チームリーダー。静岡大学大学院理工学研究科博士課程修了、理学博士。専門は地球生物学、実験古生物学。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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