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7回目の潜航で“世紀の大発見”

「幻のアトランティス発見」顛末記(4)

2013年8月30日(金)

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 「世紀の大発見」は5月2日、このレグが始まって20日目、数えて7回目にあたる最後の潜航でのことでした。

 天気は晴れ。昨日までのうねりもおさまってきました。

 船内時間午前10時、「しんかい6500」はベント弁を開き、大きな波しぶきをあげながら船体に海水を取り込み、第1339回潜航調査(Dive #1339)を開始しました。

 日本との時差は11時間。調査海域は南大西洋ブラジル沖1500km。南緯31度06分、西経34度03分。リオ・グランデ海膨水深920m地点。潜航研究者は首席研究者である北里洋さん。筆者にとっては学生時代の指導教官であり、領域長であるので現在も大ボスです。

潜航前、満面の笑みでホワイトボードの前に立つ首席研究員の北里洋さん。ホワイトボードには当日の調査概要が記載される

潜航開始から約1時間で、海底に到着

 Dive#1339は以前花崗岩がドレッジで採取された場所なので、Graniteサイトと呼んでいます。ブラジル地質調査所が実施した音波探査による事前調査でこの付近では海底は砂地と岩場にわかれていることがわかっていました。北里さんはこの両方をまたがる格好で測線を設定しました。生物相の様子や、地質学的な違いを観察するためです。潜航開始から約1時間で、海底に到着しました。

(写真提供:JAMSTEC)

 海底は砂。

 浮遊性有孔虫や翼足類という浮遊性巻貝の殻など、プランクトンの遺骸が多く含まれています。

 表面は漣痕(リプルマーク)が発達しており、定常的に流れがあることを物語っています。

 砂粒の大きさや組成、そこに住む目に見えない大きさの生物や、間隙水の化学的環境を分析するために、堆積物コアを採取します。

 ベテランパイロットの千葉副司令が、コアをきれいに一直線にならべていきます。

 千葉さんの早業には、ブラジル側の船上研究者も感嘆の声をあげていました。ちなみに、海底の様子は10秒に1回、音波を使って伝送されます。かなり圧縮されているため画面はモザイク状ですが、なれてくると研究者は心眼が研ぎ澄まされ、わりとはっきり見えてくるようになります。ほんとです。

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「7回目の潜航で“世紀の大発見”」の著者

豊福 高志

豊福 高志(とよふく・たかし)

JAMSTEC研究員

(独)海洋研究開発機構海洋・極限環境生物圏領域(Biogeos, JAMSTEC)チームリーダー。静岡大学大学院理工学研究科博士課程修了、理学博士。専門は地球生物学、実験古生物学。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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