• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

ジーンズ市場は典型的なパイの奪い合い

統計には表れない市場参入者の脅威

2013年8月28日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 先ごろ、2012年のジーンズ生産統計が発表された。ジーンズメーカーはボトムスが主体ではあるが、Gジャンやデニムブルゾン、Tシャツやスエットなどのトップスも生産しているため、トップスとボトムスに分類して統計を出している。

 これによると、トップスとボトムスを合わせた総生産数量は前年比1.9%減に終わった。ボトムスの生産数量も前年比1.3%減だった。一方、ボトムスを項目別で見ると、ブルージーンズが前年比3.1%増となっており、これだけを見るとブルージーンズ人気が復活する兆しではないかと思えなくもない。

 ここで昨年の様子を思い返してみる。2013年の春夏にはヒットアイテムがあった。このコラムでも何度も書いているが、花柄パンツとネオンカラーのパンツ、それからホワイトパンツである。一方、昨年はこの3つのトレンドアイテムが存在しなかった。かろうじてホワイトパンツが堅調だったと言える。

 昨年の店頭の様相を考えると、2011年秋冬から盛り上がったジャージーデニムが1つのアイテムとして話題を呼びつつあった。一方、チノパン、カーゴパンツ人気は一段落している。こういう状況だったことから、業界では「2012年秋冬くらいからブルージーンズ人気が盛り返すのではないか」という楽観的な意見が多く聞かれた。そのため、2012年は2011年と比べ、ブルージーンズの生産受注が比較的伸びていたことは間違いない。3.1%増という生産数量はそのためだろう。ちなみに成人男子、成人女子のいずれにおいてもブルージーンズの生産数量は伸びている。

2012年のジーンズの生産統計
出所:アパレルビジネスマガジン、日本ジーンズ協議会

 反対に来年発表される2013年の生産統計では、花柄パンツ、ネオンカラーパンツ、ホワイトパンツに押されて、ブルージーンズの生産数量は間違いなく減少に転じるだろう。

「エヴィス」もユニクロも入っていない生産統計

 ところで、これは昨年も書いたが、この生産統計は完全ではない。なぜならば日本ジーンズ協議会加盟社の生産数量を合算したものだからだ。日本ジーンズ協議会にどれほどのアパレルブランドが加盟しているかというと、エドウイン、リーバイス、ビッグジョン、リー・ジャパン、タカヤ商事、ベティスミスくらいである。

 例えばビンテージジーンズで名を馳せた「エヴィス」「シュガーケーン」「キャピタル」などのブランドはどれも加盟していないし、かつてはナショナルブランドの一角を占めていたボブソン、ブルーウェイ、ドミンゴ、ジョンブルも加盟していない。また岡山・児島や広島・福山を拠点に独立した新進ブランドも加盟していない。

「「糸へん」小耳早耳」のバックナンバー

一覧

「ジーンズ市場は典型的なパイの奪い合い」の著者

南 充浩

南 充浩(みなみ・みつひろ)

フリーライター、広報アドバイザー

1970年生まれ。洋服店店長を経て繊維業界紙に記者として入社。その後、編集プロダクションや展示会主催業者などを経て独立。業界紙やウェブなどに記事を書きつつ、生地製造産地の広報を請け負う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

(マンションの即日完売という)異常な状況が、普通のところに戻ってきたのです。

沓掛 英二 野村不動産ホールディングス社長