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「保守」「革新」の意味を本当に知っていますか?

フランス革命をよく知る本

2013年9月2日(月)

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 こんにちは。月に一度の書評コラムです。
 さて早いもので、もう9月になりました。読書の秋の始まりですね。

 前回は、参院選のすぐ後ということで、政治について考えを深めるための本をいろいろとご紹介しました。そもそも政治について語ろうとすると、必ず「保守対革新」、あるいは「右派と左派」といったような様々なレッテルが貼られ、対立軸が語られがちです。対立軸はほかにも切り口がいろいろとあって、「官僚主義か自由主義か」、「市場が統制か」、「中央集権か地方分権か」など、枚挙に暇がありませんが、「右翼と左翼」「保守と革新」という概念は、人々が気持ちの座標軸を定めるうえでかなり大きな影響を及ぼしていると思います。

 ところで、この「右翼」「左翼」という言葉はどこから来たものであるか、ご存じですか。そう、フランス革命に端を発しています。そこで今回は、フランス革命にかかわる読書を通じて、「保守」「革新」について思いを巡らせてみましょう。

 フランス革命の最初のきっかけを作ったのは、財政難に困った国王、ルイ16世でした。国家財政破綻の危機を受け、特権階級にも税金を払ってもらうよう、もくろんだのです。しかし貴族らは、免税特権の既得権益にしがみつき、これに激しく抵抗、国民の代表が集まる「三部会」を開いて意見を聞いて決めるしかない状況に追い込まれます。そもそもは、国家財政難でも自分たちだけは懐を痛めたくないという特権階級の利己心が原動力でした。

「国会」と「右翼」のルーツ

 そして1789年、ベルサイユで170年ぶりの三部会の初会合が開かれました。全国から選挙で選ばれた1200人もの代表者が集まりました。ここで身分別に採決するか、議員数で採決するか、で意見が割れます。第一身分(僧侶)と第二身分(貴族)を足した数と、サン・キュロット(貴族と違ってキュロットをはかない人)と呼ばれた第三身分の平民の数がほぼ同じだったからです。議員数であれば、同調する第一身分と第二身分を足し合わせれば、第三身分の意見が通ることになります。

 そこで第三身分の人々は独立する動きを見せ、第一身分と第二身分に、合流を呼びかけました。それを見たルイ16世が第三身分の人々が会議をしていた部屋を閉鎖したため、第三身分は急遽テニスコートに集まり会議を開き、そこに第一身分、第二身分の多くが合流し、「憲法をつくるまで、我々は解散しません」という「テニスコートの誓い」を立てました。

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「「保守」「革新」の意味を本当に知っていますか?」の著者

出口 治明

出口 治明(でぐち・はるあき)

ライフネット生命保険会長兼CEO

1948年生まれ。京都大学を卒業後、日本生命保険に入社。同社を退職後、2006年にネットライフ企画設立、代表取締役就任。2008年にライフネット生命保険に社名変更。2013年6月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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