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ムスリム専用SNSがフェイスブックを追撃?

勃興する16億人市場向けネットサービス

2013年9月27日(金)

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 豚は食べてはいけない。アルコールを飲むのもいけない。利子を取るのも、偶像崇拝もダメ--イスラム教について学ぶと、その「制約」の多さに驚かされる。宗教的戒律というものになじみの薄い日本人には特に奇異なものに感じられるかもしれない。

 だが、どんな文化にも忌避するものや禁忌とするものはあるものだ。例えば、鯨を食べるか食べないか。犬を食べるか食べないか。その理由を突き詰めれば「昔からそうだから」「そういう文化だから」という答えしかないはずだ。

 その「文化」というものが、イスラム圏においてはイスラム教と混然となっている。イスラム教は、私たちが思うような冠婚葬祭や祈祷を司る「狭義の宗教」ではなく、それは法であり、文化であり、生活習慣そのものでもある。イスラム教に対する偏見や先入観の大半は、私たちが「宗教」と聞いて思い浮かべるものとイスラム教との間にあるズレから生まれたものなのかもしれない。

 であるならば「イスラム教の教義に合わせて商品やサービスを改良する」というのは、実は「進出する地域の特性に合わせて商品やサービスを改良する」と言っているに等しい。何ら特殊なことではなく、つまりは、マーケティングの基本動作に過ぎないのだ。

 「日経ビジネス」9月23日号の特集「イスラム・パワー」に連動してお送りしている連載の今回は、イスラム教文化の特性を「障壁」ではなく「商機」と捉えた、トルコ・イスタンブールに拠点を構えるベンチャー企業2社を紹介したい。

イスラム版フェイスブックを目指す

 サラムワールドが開発を進めるのは、言わばムスリム(イスラム教徒)専用のSNS(交流サイト)。イスラム版のフェイスブックとでも言うべきサービスだ。

 現在、世界のイスラム国でベータテストなどを実施中。テストの規模について同社のアフメッド・アズモフ執行役員は「今年度末までに20万ユーザー、来年までに数百万人になる見通し」と言う。売上高の目標などは公表しておらず、正式なサービスインの日程は「遠くない将来」とのこと。「今後3年間で約1億5000万人のユーザーを獲得する」計画だと言う。

アフメッド・アズモフ氏

 ログインし、写真や文を投稿でき、互いの書き込みにコメントすることができる、など、基本的な機能は既存のSNSと大きくは変わらないものになる予定だ。しかもフェイスブックはすでにイスラム圏にも多数の利用者を抱えている。とすれば、一体、どこが「ムスリム向け」なのか。

サラムワールドのロゴマーク。開発中の画面は残念ながら非公開とのことだった

 既存SNSとの最大の違いは、広告表現のフィルタリングだ。既存の大手SNSもポルノや違法性のある商品の広告は排除しているが、例えば、一部のムスリムにとっては性的表現と感じられるような露出度の高い女性の写真が掲載されたり、イスラム教で禁じられている「賭博」に近いゲームに関する広告や、射幸心を煽るような広告を掲載したりしている。こうしたものをサラムワールドは排除する。

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「イスラム・パワー」のバックナンバー

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「ムスリム専用SNSがフェイスブックを追撃?」の著者

池田 信太朗

池田 信太朗(いけだ・しんたろう)

日経ビジネスオンライン編集長

2000年に日経BP入社。2006年から『日経ビジネス』記者として、主に流通業界の取材に当たる。2012年『日経ビジネスDigital』のサービスを立ち上げて初代編集長、2012年9月から香港支局特派員、2015年1月から現職

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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