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「脱中国の先がブルネイでした」

ソイ&ワールドの三坂大作社長に聞く

2013年10月2日(水)

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 ソイ&ワールドは2010年設立の食品ベンチャーだ。今年10月から、主力商品である大豆ペースト「MotherSoya」をイスラム圏のブルネイで製造し始める。MotherSoyaをベースにした飲料は、同国政府が学校給食向けに全量を買い取る。

 その理由は、大豆以外は何も加えない製造工程がイスラム教徒向けに適している、つまり「ハラール」であると政府が判断したからだ。ハラールとはアラビア語で「(神に)許された」を意味する。食品分野においては、豚由来の成分やアルコール分を含まないなどの基準を満たす製品を指す。

 「無添加」の製造技法を確立していたことが、偶然、イスラムにおける「ハラール」に結び着いた。イスラム圏の小国に飛び出した三坂社長にその展望を尋ねた。

(聞き手は上木貴博=日経マネー)

どういう経緯でブルネイに進出することになったのですか。

三坂:大豆は栄養価が高い割に、使い道が多くありません。主な加工食品は味噌や納豆ぐらいです。大塚製薬の栄養食品「SOYJOY」などもまさにこの問題意識から生まれた商品だと思います。大豆の加工技術に強みがあるうちも、MotherSoyaの用途をずっと考えていました。MotherSoya は大豆のペーストで、ケーキなどの材料に使えるものです。

写真:都築雅人

 そんな時、出資者の1人に「MotherSoyaはハラールだからマレーシア進出を目指そう」という提案を受けました。その方はそれだけではなく、ハラールビジネスのセミナーに私の名前で勝手に申し込んでしまった(苦笑)。確かに我々は原材料の大豆に添加物を加えることなく、発酵技術なども使わずにペーストを作っています。イスラム圏にビジネスチャンスがあるかもしれないと思いました。

 昨年2月、そのセミナーで「MotherSoyaはハラールになり得ます。東南アジアに進出するためのビジネスパートナーを探しています」と発言したところ、帰りがけに「ブルネイという国を知っていますか」と声をかけられました。相手は、ブルネイ政府のコーディネーターとして日本で働くバングラデシュ人でした。

 ブルネイは石油や天然ガスが豊富に採れます。けれども政府は、いつまでも資源に依存するわけにはいかないと考え、食品と化粧品などの産業振興に力を入れています。ただし、そのための技術やノウハウがないため、我々に関心を持ってくれたようです。コーディネーターから「一度ブルネイに視察に来ませんか」と誘われました。

 その少し前から当社は中国への進出を図っていました。しかし、(多くの死者を出した)鉄道の衝突脱線事故の際にたまたま現地に出張しており、肝を冷やす経験をしました。また、交渉相手とも言葉の壁があって心理的な距離を感じていました。そんなことが重なって、ブルネイへの進出を優先させる決断を下しました。

実際に現地に足を運んだ時の印象はどのようなものでしたか。

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「「脱中国の先がブルネイでした」」の著者

上木 貴博

上木 貴博(うえき・たかひろ)

日経ビジネス記者

2002年に筑波大学を卒業し、日経BP入社。「日経ビジネス」「日経情報ストラテジー」「日経マネー」編集部などを経て、2016年4月から現職。製造業を中心に取材中。趣味は献血(通算185回)。相撲二段。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師