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トップが毎日アポなし訪問する地域金融機関

資金需要がない中で融資を伸ばし続ける広島市信用組合

2013年9月5日(木)

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 銀行員が主人公のドラマ『半沢直樹』が大人気だ。時には上司を言い負かして自らの信念を貫く主人公の活躍に加え、生活に欠かせない身近な存在でありながら、その裏側はなかなかうかがい知ることができない銀行内の権謀術数などが描かれているところも人気の秘密だろうか。ドラマに登場する銀行はもちろん架空だが、大手都市銀行、いわゆるメガバンクがモデルのようだ。

 銀行をはじめとする預金や融資の業務を行う金融機関はいくつかの種類に分かれている。都市銀行、地方銀行、信用金庫のほか、特定の地域や職域などの組合員に対して金融サービスを提供する信用組合もある。

 かつては、都市銀行は大企業中心の取引、地方銀行や信金、信組は中小・零細企業中心の取引とすみ分けができていた。しかし、資金需要が低迷している中、金融機関同士の競争は激化している。地方金融機関の中には、預金に対する貸し出しの割合が極端に低く、預金のほとんどを国債などの運用に回しているところもある。

 このような市場環境の中で、預金と融資という金融機関としての本業に特化して成長を続けているのが広島市信用組合だ。設立は1952年。広島県内に34の店舗を持つ。地元では長く「シシンヨー」と呼ばれて親しまれている。

広島市内にあるシシンヨーの本店

 広島市信用組合の強みは何と言っても、徹底した地域密着型の営業スタイルである。職員が取引先に赴きフェース・トゥ・フェースで情報を収集、どんな小さな用事でも駆けつける。足で稼ぐスタイルであればそう珍しいものではないと思われるかもしれないが、広島市信用組合のすごさはトップである理事長自らが、足で稼ぐスタイルを徹底していることにある。

理事長は午前5時45分に出勤

 広島市信用組合の11代目の理事長である山本明弘氏は、2005年6月に現在のポジションに就いた。その時から現在に至るまで、山本理事長は一般職員がまだ誰もいない、午前5時45分に出勤している。これほど朝早い時間から何をしているのだろうか。

 まず、職員が取引先で集めてきた細かな情報に目を通す。さらに、前日の帰宅後に出された稟議書を決裁。6時45分からは毎朝、役員会を開催し、融資の審査をする。融資の方針は小口・多数に徹しており、3億円までが基本。稟議は基本的に即日、決裁だ。金額が大きければ1日以上かかることもあるが、どんなに長くても3日以内に結論を出す。この方針は山本理事長が審査部長だった1994年にスタートした。これは、資金繰りが厳しい中小零細企業のために少しでも早く結論を出す狙いとともに、金融機関が審査に時間を要する多くの金融機関との差別化につながっている。

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「トップが毎日アポなし訪問する地域金融機関」の著者

内藤 耕

内藤 耕(ないとう・こう)

サービス産業革新推進機構代表理事

世界銀行グループ、独立行政法人産業技術総合研究所サービス工学研究センターを経て現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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