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“ガリ勉マリッサ”がヤフーにもたらしたもの

「在宅勤務禁止」は改革の1つの側面に過ぎなかった

2013年9月6日(金)

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 ファッション雑誌『ヴォーグ』の今年9月号には、マリッサ・メイヤーが青いドレスを着て、白い寝椅子に逆さまに寝そべっている写真が掲載されている。濃いチェリー色の口紅を付け、金髪はまっすぐに流れ、ブルーの目がこちらを向いている。メイヤーはファッション好きで有名だが、この写真はまるでファッション・モデル。彼女自身にこんな面があったかと、シリコンバレー人たちを驚かせた。

ヴォーグ9月号に掲載されたマリッサ・メイヤー(ヴォーグHPより)

 マリッサ・メイヤーが実際にはどんな人物なのかについては、なかなかその実像が伝わってこなかった。もちろん、シリコンバレーの超有名人として、彼女はいたる所に登場する。だが、表向きの顔はあるが、パーソナルな側面がわからないのだ。表向きには、早口で、話さなければならないことを話すだけ。ファッショナブルな装いで、魅力的な顔を持つのに、その様はまるでロボットのようなのである。

 しかし、ヤフーのCEOに就任して1年が過ぎ、その業績と共に彼女の経営方法や部下との接し方などの情報が伝わるようになってきた。それを総合して、ひとことで言うと、メイヤーはまさにガリ勉型の猛努力家なのである。ヴォーグの写真で女っぽいポーズをとっている姿からは、思いもつかないタイプなのだ。

 昨年夏、グーグルからヤフーのCEOに就任して以来、メイヤーは次々とヤフーの製品を変え、数々の新興企業を買収し、社内の文化を変えてきた。1年経った今、ヤフーという会社のイメージがすっかり変化しているのにびっくりするほどだ。

 メイヤーが来るまでのヤフーは、シリコンバレーを代表する企業であるにも関わらず、人気のピークを越えて色あせ、優秀な人材が去った後の抜け殻がどうにか生き延びているというものだった。グーグルやフェイスブックが、新しいサービスでユーザーをどんどん増やしているのを脇目に、パワーにも新鮮味にも欠けて、ただ過去の遺産を守り続けているような存在に成り果てていたのだ。

 そこへメイヤーは、さまざまなメスを入れた。まず、メールや天気予報などの主要なサービスを刷新した。そして、遅れていたモバイル向けの開発を進めるために、関連した新興企業を20社近く買収し、その技術と人材を統合した。若者に人気のあるブログ・サービス「タンブラー」を買収した時、ヤフーのイメージはすっかり現代的に、そして若々しくなった。

 社内に対しては、在宅勤務を禁止した。そこにもメイヤーが、今、ヤフーになくてはならないものを問うた姿勢がうかがえる。

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「“ガリ勉マリッサ”がヤフーにもたらしたもの」の著者

瀧口 範子

瀧口 範子(たきぐち・のりこ)

ジャーナリスト

シリコンバレー在住。テクノロジー、ビジネス、社会、文化、時事問題、建築、デザインなどを幅広く日本のメディアに寄稿。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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