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スクエアが起こす決済革命の波に乗る

三井住友カードの島田秀男社長に聞く

2013年9月11日(水)

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 ジャック・ドーシー氏率いる米スクエアに日本から出資した三井住友カード。楽天、ソフトバンクなど並み居る国内大手がスクエアとの協業に手を上げたとされるが、スクエアが選んだのは三井住友カードだった。

 同社がスクエアと組んだことに、既存のカード業界は驚きを隠さない。スクエアのビジネスは既存の決済の概念を変え、既存のカード業界に対してはライバルとなる可能性もあるからだ。単なる業務提携ではなく、1000万ドルも投じてスクエアに“賭け”たのはなぜか。ジャック・ドーシー氏との親交も深い三井住友カードの島田秀男社長に聞いた。

サービス開始後3カ月が経過したが、感触はどうか。

写真:陶山勉

 非常に良い滑り出しを見せている。加盟店についても、今まで獲得できていなかった新規顧客を獲得できている。サービス開始当初想定していた通りだ。トラブルも今のところ起きていない。

 スクエアが米国で展開している「Squareウォレット」といった「顔パス」決済なども積極的に導入していくつもりだ。「Squareリーダー」だけでは攻められない大型店などに対してもフィットしていくサービスや製品を展開していく予定でいる。

ジャック・ドーシー氏についての印象は。

 驚きの連続だ。私の方が年齢はかなり上だが、ドーシー氏は非常に寡黙で芯が強い。必要最低限のことだけ言葉にして、余計なことは一切言わない。自分を自分以上に見せようなどという気持ちはこれっぽちもなく、等身大で自分の考えを述べる非常に誠実な人間だ。

 これは初めて会ってからしばらくたった時の話だが、日本の「わび・さび」について書いた本をもらった。彼は非常に日本文化を愛しているという。様々な会社が2.5センチ四方のカードリーダーを出しているが、スクエアの端末はシンプルで美しいものを求めて作ったということを話していた。日本文化にも非常に強い興味を示していて、日本のマーケットをきっと理解してくれるパートナーになるだろうなと思っている。

改めて、スクエアへの出資では、何が決め手となったか教えてほしい。

 2011年当時、決済革命があらゆるところで起きていた。米ペイパルや米フェイスブックによる独自アカウント決済やプリペイドカード決済といった新たな決済スキーム、またスマートフォンやNFC(近距離無線通信技術)を活用した新たな決済インフラの登場といったものだ。

 その決済革命を引っ張り、規格を次々と作っていっているのは米国だった。その米国で頭角を現していたのがスクエア。現場の若手社員に米国に行かせ、調査をしてもらい、その中でスクエア本社にも行き、担当者同士でまずは「一緒にできることを検討していこう」という話になった。その後、2012年1月にジャック・ドーシー氏が単身で来日し、日本でのビジネス展開について、初めて本人と話をし、期待が確信に変わった。

“とにかくベータ版”とは違うスクエア

 一般的に米国のベンチャーというと、とにかくベータ版を世に出してみてからすべてを始めるという印象がある。それはそれで良いことだが、とにかくスピード感だけを重視して中途半端なものを顧客に提供してしまうケースが多々ある。

 その点、スクエアはマーケットスタディーを徹底的にやる。物事を始めるまでは極めて慎重で堅実。徹底的に調査して、やるとなると、そこからのスピードが速い。これはドーシー氏の特徴だと感じている。例えば日本への参入を決めた後も、参入前に米ペイパルや楽天が日本でローンチをしたが、我々もスクエアも焦らなかった。じっくり調査をし、セキュリティー基盤もしっかり固めて、顧客に一番喜んでもらえる商品にしようと意見が一致していた。

 堅実さと革新性という相反するような二面性を持っている点に同じ経営者として共鳴し、出資を決断した。

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「スクエアが起こす決済革命の波に乗る」の著者

染原 睦美

染原 睦美(そめはら・むつみ)

日経ビジネス記者

日経パソコン、日経ウーマンオンラインを経て、2013年4月から日経ビジネス記者。ネットサービス、人物ルポ、などが得意分野。趣味は洗濯、昼酒、ピクニック。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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