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“街中で3Dプリント”が現実のものになってきた

様々な業種がサービスに参入、各社が特徴を前面に

2013年9月19日(木)

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 以前のコラムで、3Dプリントサービスで成功している米国のShapeways社などを紹介しました(関連記事)。「街中で3Dプリントショップ!」――実はケイズデザインラボでも2006年の創業直後から、そういったコンセプトで、世界に先駆けて3Dプリントサービスを開始していました。しかし恥ずかしながら、見事に失敗した経験を持っています。

 東京・蔵前で創業した当社は、当時は安定的に販売することが難しかった3Dプリンターや3Dスキャナーなどを活用したサービスを、近隣の協力会社(販売したユーザーなど)の設備を借りながら、設備の販売事業と並行して開始しました。ただ当時は、3Dデータを持ち込んで3Dプリントアウトを依頼する人が少なく、そもそも造形に適した3Dデータと、映像として使うための3Dデータの違いを説明するのも大変で、手間ばかり掛かる赤字事業でした。その後も懲りずに大阪、名古屋と店舗展開をしたのですが、うまくいきませんでした。

 原因は数え切れないほどあります。一番の理由は「3Dデータを造形したいというニーズが思った以上に少なかった」ことだったと思います。また、当時の3Dプリンターの材料やランニングコストが高かったため、個人レベルのサービス価格に見合う設定にできなかったということもありました。私達自身も「ちょっと上から目線の技術一辺倒説明」であり、当時来客された方々への「お・も・て・な・し」の無さが大きな要因だったと反省しています。この失敗談については、それだけでコラム一本書けるくらいなので、機会があれば別に紹介させていただきます。

 今はそんな失敗経験から、3Dプリントサービス事業そのものは行っておらず、その代わりにそういった相談があった場合は、3Dプリンターを販売した企業が始めた3Dプリントサービスを紹介しています。また当社自身も、3Dプリントサービスをよく利用しています。ここ最近の3Dプリンターブームもあってか、3Dプリントサービスなどを手掛ける会社は各社ともに収益ベースになってきており、この分野の市場がいよいよ活性化しつつあるようです。

 今回は、印刷業界、製造業など異なる業界から参入して3Dプリントサービスを行っている企業を、それぞれの特徴などを中心に紹介します。

顔の見える安心感と印刷サービスの経験を活かす

 まず最初は、オンデマンド印刷サービスなどで広く知られている東京リスマチックです。同社はユーザーの3Dデータから3Dプリントサービスを行う事業を展開しており、アクセスの良い東京・神田に店舗を構えています。2011年11月に設備を導入し、2012年4月から事業を開始。現在は、設備の稼働率も100%以上となり、本年度からは「立体造形工房」という名のもとに、さらに事業を拡大していくそうです。

東京・神田にある東京リスマチックの「立体造形工房」。高精度3Dプリンターなどがずらりと並ぶ。

 同社の特徴は、何といってもこれまで2Dの印刷サービスで培ってきたノウハウと対応力。企業から個人まで、幅広い客層を持っておりリピーターも多いそうですが、そのことが何よりも同社のサービスの品質の高さの証明でしょう。個人向けのサービスは、店舗を構えてBtoCビジネスをやってきた経験が必要ですし、Face to Faceによるきめ細かな対応は、ネットだけのやり取りでは難しいと言えます。

コメント1件コメント/レビュー

3Dプリンタのムーブメントに期待しています。3D CADがより進化して直感的に造形できるようになり、プリンタのメーカーが増え、バラエティー豊富になってくれば、例えば、ミニカーはデータで買ってプリントしてコレクションするとか、フィギュアをカードゲームのキャラクターの様にやり取りしてプリントできたり、ひとりメーカーが様々な革新的、面白い製品を開発したりと、期待が膨らみます。日本の大手家電メーカーもその内にプリンタ市場に参入せざるを得なくなれば、プリンターの性能・品質もどんどん高まるでしょう。今はまだ黎明期ですが、ある線を越えたら、一気に広がるのでしょう。(2013/09/19)

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「“街中で3Dプリント”が現実のものになってきた」の著者

原 雄司

原 雄司(はら・ゆうじ)

ケイズデザインラボ社長

2006年に『アナログとデジタル融合で世界を変える!』を標榜しケイズデザインラボ設立。ものづくりからデザイン、アート、医療、エンターテインメントまで、様々な分野での3Dデジタルものづくりの活用を提案。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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3Dプリンタのムーブメントに期待しています。3D CADがより進化して直感的に造形できるようになり、プリンタのメーカーが増え、バラエティー豊富になってくれば、例えば、ミニカーはデータで買ってプリントしてコレクションするとか、フィギュアをカードゲームのキャラクターの様にやり取りしてプリントできたり、ひとりメーカーが様々な革新的、面白い製品を開発したりと、期待が膨らみます。日本の大手家電メーカーもその内にプリンタ市場に参入せざるを得なくなれば、プリンターの性能・品質もどんどん高まるでしょう。今はまだ黎明期ですが、ある線を越えたら、一気に広がるのでしょう。(2013/09/19)

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ジェニー・ダロック 米ピーター・F・ドラッカー伊藤雅俊経営大学院学長